君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?

著者 :
  • 中経出版
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806145738

感想・レビュー・書評

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  • オーディオブックにて視聴。

    失礼ながら田村耕太郎氏のことはこれまで存じ上げなかったが、なるほど長らくグローバルに活躍されている方が、自らの経験に根ざして「準備」の大切さを説いている本書は、かなり耳に痛い。

    僕のいる通信系のシステム業界でも、グローバル化の波は容赦なく迫っている。お客さんは日本人でも、グローバル調達で競合他社が海外だったり、規格や標準は全て英語で書かれている。海外の開発部隊と一緒に開発することは日常茶飯事だ。

    そして、今、自らの「準備不足」を痛切に感じて居る。

    Plan for the worst.Hope for the best.
    (最悪を想定して準備する。最大限の準備をした上で最善を期待する)

    本書を貫く姿勢だが、兎に角この本は色んな角度から「準備」の大切を説く。
    いくつかポイントを書き残しておく。
    (オーディオブックを聴いた記憶から書き起こしているので、過不足あり)

    ・英語はできて当たり前
     ⇒目標はTOEFLにすべき
     ⇒読むのに飽きたら書く。沢山書くことが話す力になる。
    ・「リベラルアーツ」を身に付けよ
     ⇒古典を読むべし
     ⇒宗教や歴史の知識を付ける
     ⇒センスの良い場所に行ってセンスを磨こう
    ・身体を鍛えよう
     ⇒海外ではマッチョがモテる
     ⇒健康が全ての資本であり、成果の源泉
    ・考える力を身に付けよう
     ⇒人の10倍考えて、考える力を付ける
     ⇒考える材料の知識を付けることを大事にする
     ⇒考えるフレームワークを身に付ける
    ・正しい情報を仕入れる仕組みを作る
     ⇒海外の英語メディアをクロスチェックする
     ⇒各地に信頼できる知人を作る
     ⇒メディアは盛るので、どれぐらい間引くべきかを常に考える
    ・自分の能力をマネタイズする力を付ける
     ⇒ブログを書くことも有効

    数ある仕事の中では、グローバル化しないものもあると思う。しかし、様々な業界でグローバル化は着実に進んでいるし、縮小する日本市場の中で生き残りを賭けて海外に進出する企業は、今後も増え続けるだろう。

    日本では詰め込み教育、受験戦争は過去の物となったが、世界ではかつての日本以上に詰め込み教育、エリート教育が行われている。今後、僕らは否応無しにそういったグローバルな人材と対峙し、競争をする必要に迫られる事になる。

    できればこの本はこれから社会に出る世代に読んで貰いたい。僕ら世代の多くは、今将にグローバル化の波にさらされながら、準備不足を埋めに掛かっているが、同じ轍を踏む必要はないだろう。

    学生時代に、リベラルアーツと自分の専門分野の知識をしっかりと身に付け、語学力を磨いておくことで、不要な苦労を避け、一段高い活躍ができることだろう。

  • ネットでサマリ…というか目次だけ読んで共感しまくり、これは読まないと!ということで即買い〜そして読む。
    これから世界は、日本は凄まじい勢いで変わっていくよ!(根拠はデータから)
    だから準備せよ! 英語、教養、感性、共感力、身体…強化すべきものは沢山ある!(著者の実体験や、海外動向から)
    といった内容になっています。(賢い人はとっくにやってきてることばかりなのでしょうが…)

    本書はグローバル化前提。その是非を論ずるものではありません。
    個人的にはグローバル化にネガなんですが、もう止まらないでしょうし、昨夜も日本の2013年春分のホロスコープチャートを読んだら「もうそれで確定だから」みたいなことが書かれていたので、それを止める方法を考えたりしている場合ではなく、僕みたいな半端な学歴と実績の人間は準備を加速しないとヤバそう…。まもなく40代、50代に突入する人たちも対象になるのは勿論、僕らの子供世代は当然対象になわるけで、僕らはここに書かれているようなことを実践し、子供にも教えたり誘導してあげることが必要だと感じました。(この本は10代が読むべきとも思う)

    僕は想定することが得意な方でしたが、最悪を想定しすぎるのかなぁ…と疑心暗鬼になっていました。が、この本でやはり最悪想定は◯と判断しました。それは歴史が語っていますし、最悪を想定しそれに備えた方が良いに決まっている。備え項目は自身を成長させることばかりなので何一つ損はないし。(注意すべきは、それをネガティブに表現しないこと、かな)

    新月のタイミングでこれを読み終えたこともあって?今後への取り組み方が更に絞り込めた一冊となりました〜。

  • 今、そしてこれからの日本人にとって必要な準備の大切さを教えてくれる本。また、著者が世界を体験しているからこそ、その実体験を踏まえた説得力ある文体となっている。

    世界にうってでていくために準備すべき課題は多岐にわたるが、限られた時間の中で何を捨て何を選んでいくのかが今後の自分にとって大きな課題となる。まずは自分の立ち位置・現在の状況、そしてこれからのありたい姿を考えた上で、だからどうするのかということを考えていくべきだろう。加えて、会いたい人も、読みたい本も、やりたいことも、と欲張りだからこそ、それを効率よくやってくためには何よりも準備が大事になってくる。終わってから後悔しないためにも、自分のできる準備を一つ一つこなし、一貫した行動原則とぶれない軸、そしてポジティブな気持ちで日々を過ごしていきたいものである。

  • 読み終わった現在23歳。
    あと1年で社会人になるが、やる気が出る本だった。
    学生生活の残り1年を有効に使おうという気になった。

  • 日本人がグローバル化を迎えている社会・世界に対して今準備しておくべき内容を記載した本。
    とてもハードルが高いが正論だと思う。逆にこうした努力を積み重ねないと国内にとどまり、衰退する世界の中でしか生きられなくなってくるのだと思う。何年後、何十年後かはわからないが。

  • いやー結構モチベーションあげてもらった
    ・タイムコスト意識
    ・最悪を想定し、準備し、ポジティブになれ!
    ・松明としてのリベラルアーツの大切さを認識せよ!
    ・人脈づくりはギブ・ギブ・ギブから始めよ

  • 今の自分が置かれている状況がヤバイことがよくわかった。貯蓄、勉強。

  • 何事も準備が重要という内容。古典を読む重要性を認識。本末にある本のリストに上がっていたものは、今後ぜひ読もうと思う。

  • 危機感持てたし実践的

  • 刺激がすごい。

著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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