誰も知らない『竹取物語』の真実 かぐや姫の罪 (新人物文庫 み 5-1)
- KADOKAWA(中経出版) (2013年8月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806148494
感想・レビュー・書評
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この手の考察物は好きなので、ふぅむなるほど…となかなか面白くは読めました。さまざまな口伝口承が融合してひとつの文学作品として『竹取物語』が成立したのは確かだと思うし、その過程で日本の神話や宗教的背景がさまざまに影響を及ぼしたのも事実だと思う。だから、かぐや姫=木花之佐久夜毘売といわれて違和感はあまりなかったけど…しかしその罪が姦淫の罪で、しかも冤罪とか…なんかすっきりせんなー^^; そのくだりこそ、きちんと「物語」として読んでみたいもんです。
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かぐや姫がどんな罪を背負っていたのかを考察してる本。ジブリの映画とは関係ありません。
思いがけず、日本の神話や聖書の話なども出てきて読み応えがありました。神話や聖書に興味がない人が読むと面白く無いと思います。
(以上、ブログ全文です。)
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4664011.html -
タイトルに惹かれて、借りた本だが…
肝心の罪について、イマイチ…
213ページ中、前半100ページは、『竹取物語』自体についてで、罪については触れず、
後半の部分も…飛躍していて…
「はじめに」 より→〔 まずは序章で『竹取物語』の絵巻をひも解き、第一章で『竹取物語』の話をおさらいして、物語の世界に入っていくことにしましょう。第二章ではその先に見えてくる謎解きを。そして第三章からはかぐや姫に隠された秘密、そこから広がる日本の神様の世界や古代の人から託された想いとの出逢いを―本という「飛車」に乗って... 〕 -
物語を分析すると難しい話になりますね^^;
なるほどと思う反面、罪と罰となってしまうと夢がなくなるような気がして。 -
ほほうなるほど
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高畑監督の「かぐや姫」も公開になる時期だったので、
かぐや姫の罪について考察されている本書を読んでみました。
竹取物語にかぐや姫の罪について明示されてはいませんが、
本書では神社の縁起や他書から
かぐや姫の罪とは何だったのかを丁寧に導き出しています。
読んでみると、なるほどなー、と納得。
ただ、罪が明示されなかったこと自体に意味が
なかったのかどうかの考察がなされていないので、
それが意図的な叙述欠落なのかどうかの
疑問は解決されていません。
しかし、子供の頃に読んだ竹取物語をこの時期に
もういちど読んでいろいろな角度から読み込んでみるというのは
とても楽しいものです。 -
んーーー、なるほど。。。。この手の考察好きではあるのだが。
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竹取物語を読むにあたって目についた文庫。
カラーでの竹取物語絵巻を冒頭に、一章では竹取物語の超訳、二章は劇中に描かれる数々の謎の解説。
三章目からかぐや姫の犯した罪に関する考察が展開されています。
ただ、神話比較に新約聖書が多く取り上げられがちで、四、五章あたりは竹取物語から飛躍し、日本書紀やキリスト教から竹取物語原型への考察がなされています。 -
竹取物語の語らない、かぐや姫の罪とは?
というところから始まって、絵巻がのってたり、超訳がのっていたり、
浅間神社の縁起からの解説はとてもおもしろかったのですが、
素戔嗚尊の話だったり、聖母マリアの話だったりのあたりから、
やや筋が分からなくなって、どういう展開のためにこの節があるの??となってしまいました。
前半はとても面白かったです。