- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806713791
感想・レビュー・書評
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2011/6/1 借りて読み始める。 6/30 読み終わる。
植物のスケッチがステキで、手元においておきたい本。
水彩画で植物などを描くための基本的なことも参考になります。
内容と著者は
内容 :
野の花370余種を、花に訪れる昆虫88種とともに、2週間ごとの季節の移り変わりで描く。
身近な草花の意外な魅力、新たな発見がいっぱいの植物図鑑。
巻末には、植物画の描き方の特別講座付き。
著者 :
1954年栃木県生まれ。北海道大学農学部卒業。専攻は昆虫学。
NHK文化センター宇都宮教室ボタニカルアート講座講師。
著書に「森の草花」「のはらのずかん」「木の図鑑」など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほぼ2週間毎に(これが格別に便利)移り変わる季節の変化を追って、身近に見られる野の花370余種を、葉や花だけでなく、根や花の断面、実なども(手描きの植物画ならでは)が紹介されています。それに、花に訪れる昆虫も(で、植物図鑑ではなく、さんぽ図鑑)。さんぽに行きたくなる工夫がたっぷり(植物画の特別講座まで)です。(H)
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3月の啓蟄・春分から2月の立春・雨水まで、二十四節気ごとの季節の移り変わりとともに、野に咲く草花やそこに訪れる虫、鳥などをイラストで紹介していく、ハンディ・タイプの小図鑑。筆者はボタニカルアートの講師でもあるので、巻末に自然観察の楽しみとともに植物スケッチのミニ講座が設けられている。
全編に描かれている緻密で繊細な植物画を眺めているだけでも楽しめる1冊だ。 -
★★★★★
季節ごとの草花のスケッチとエッセイ。
川べりや畦道、里山や木立・茂みのある公園への散策のお供に。
花を分解したイラストとか、豆知識も。
(まっきー) -
昔から長谷川哲雄さんの植物画が好きで、家には何冊か本があります。けれどいずれも大判で、しかもハードカバーなので、あくまで家で楽しむための本でした。
この本は小型でしかもソフトカバーなので、ポンとカバンに入れやすいサイズです。
「この本はほぼ2週間ごとに移り変わる日本の季節の変化を追って」とあるように、二十四節気にそって、植物の葉や花だけでなく、根や、花の断面、実なども含めて紹介されています。
また、その節気ごとにちょっとした文章が添えてあり、読み物としてもおもしろい。
季節が「あ、変わったな」と思った時にも、本棚から取り出して読むのもいいかもしれません。 -
ぽかぽか陽気の日に、ぶらぶら散歩をするのが好きなのだが、公園や道端、はたまた民家の庭先に咲いている花が何なのか思い出せない。
「えーっと、ほらほら、あれあれ、この白くて大きな花は・・・。ま、いいか」となってしまう。よく見かけるのだけど、名前が出てこない花、そのままほっておいてもいいのだが、やはり気になる。
そんな時にこの本です。写真図鑑だとちと味気ないのだが、植物画で説明されていて、温かみがある。図鑑なのに絵本みたいで、「何月何日どこどこで発見」とメモりたくなる実用書です。
植物画好きなので、それもあわせての高評価。 -
野の花とその花を訪れる昆虫を、水彩画で描いた図鑑。二十四節気に合わせて、その時期に特徴的に見られる植物を紹介している。
美しい植物画・昆虫画の数々は、まるで標本そのものを見ているかのよう。
花弁の様子や葉の付き方、根の形状等、詳細な描写を見ていると、描くというのは、著者が言っているとおり、「その物について考える」ことなんだなぁと思わせる。
巻末に植物画入門があるのだが、短いながら、本編に劣らずおもしろかった。もちろん、これを読んだだけではこれだけ美しい絵は描けないと思うけどね。
写真ではなく絵であることの利点の一つは、実際に一緒に生えていなくても、側に生えているかのように、複数の植物を集めて紹介できることだろう。言うなれば、仮想寄せ植えだ。ある意味、写真よりも絵の方が図鑑向きなのかもしれない。
二十四節気はなかなか空で全部は言えないが、啓蟄・春分・晴明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒・立春・雨水と並べてみるととてもきれいな言葉だ。特に、雨水~穀雨あたり、いい響きだなぁ。
*そもそもこの本を借りてみたのは、ご近所の玄関先で咲いている花の名前が知りたかったから。残念ながら本書では見つからず。よくよく考えてみれば、そもそも人様が植えたものだから、「野の花」ではないよなぁ、きっと。
植物の名前をもうちょっと覚えたいと思いつつ、なかなか自分の植物事典の「ボキャブラリー」は増えず・・・。
まぁ近道はないのだろう。アンテナは張りつつ、著者が言うように、観察・記録をマメにしていくことが大事なのかも。