- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808708573
感想・レビュー・書評
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ほとんど狩野派
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主に京都をメインとした史蹟の障壁画を紹介した一冊だ。
江戸時代を中心とした、襖戸や壁に描かれたものを扱っている。
必然的に狩野永徳、狩野探幽をはじめとする狩野派の作品が多い。
障壁画、というと、なんとなく金泥のなかに花鳥風月が描かれている、というイメージしかなかったが、庭と対応していたり(二条城の蘇鉄の間は、すぐ近くの庭に蘇鉄が植えられている、など)、絵だけで完結せずに建物から果ては庭園まで含めた空間デザインの一部であった、と知った。
文章のみで紹介されている障壁画が複数あり、本を携帯して実際の障壁画を見に行くにはよいが、この本だけで完結させるには実物写真が少なくやや不満が残る。
欄間や長押など、その部屋との調和も含めて鑑賞するのが障壁画、ということだから、本のみで完結させようとするのがそもそも邪道なんだろうけれども。
小堀遠州と狩野派が密接に関わっていたことを本書で初めて知った。
庭があり、それにあう建物があり、さらにそれにあうインテリアがある。現代では当たり前のことだけれども、その調和が大昔にも図られていたことが興味深い。 -
流し読み的に見たが、平面的な構成になっている気がした。
奥行きの深い絵と解説があるのかもう一度読んでみる。
入門としてはいいと思います。 -
俯瞰図が空間把握するのにとてもいい!
卒論やってる時に読みたかったなぁ。