絵巻で読む方丈記

  • 東京美術
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808712501

作品紹介・あらすじ

日本三大随筆のひとつ『方丈記』を、18世紀末に描かれたとされる「方丈記絵巻」と合わせて掲載。疫病、火災、地震などの中、長明が至った無常観が、生き生きとした画の描写とともに伝わり、戦禍、コロナ禍、気候変動などに生きる現代に訴えかける。『方丈記』自体を紹介する本編に加え、巻末には『方丈記』および絵巻の解説を添える。

感想・レビュー・書評

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  • ふりがなあり。現代語とそんなに離れていないのでびっくりした。設立年代よりも個体差なのかな。
    絵があるのとないのとでは親しみやすさが段違いなので、何度でも絵巻付きのものを読み直したい。
    いまもむかしもこの世は災害ばかり。数年もすれば忘れてしまうと嘆く人がいるのも同じだけど、忘れてしまわないと人は生きていけないのかもしれない。
    最後にメタっぽくなる。

  • 絵巻にひかれて読んだ。文字だけで読むよりも記憶に残る。
    地震や疫病、火事、飢饉などのシーンがあり災害文学である一方、晩年の四畳半のくだりが哲学的で、いま読むべき一冊。

  • ふむ

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50303632

  • 鴨長明のように、慎ましく気ままに、心穏やかに人生を過ごしたいと思った。豪勢な生活や複雑な人間関係は、本当の心の豊かさには直結しないのだと感じさせられた。

  • 古典というのは「いつか読もう」と思っていても、なかなか手を出せないもの。それを、趣ある絵巻とともに、簡素で美しく読めるのはありがたい。漫画などで表現する方法もあるが、私にはこれがちょうどいいと思った。

    感染病や戦争が同時に世界を襲い、日常が送れているものの、けして良い時代とはいえない現代。さまざまな災害に見舞われても、今以上にままならなかったであろう平安末期に、静かで鋭いまなざしを持った作者が何を思っていたのか。時代を超えて読まれることに納得のいく作品だった。

    また、優れた歌人であった長明の言葉への感性が、音読するとより伝わってきて、何度でも声に出して読みたいと思った。

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著者プロフィール

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

「2022年 『超約版 方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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