- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784809410741
感想・レビュー・書評
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タイトルと装丁がトンデモ本っぽくて、損していると思う。
自分も円高論者なので、共感しながら読めた。
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P. 79
日本経済は輸出依存率がわずか15%しかない「超内需国」
円安になって儲かるのはせいぜいこのGDPの15%を生産する輸出企業のみ
P. 96
"1971年ニクソンショックに見舞われ1ドル=360円が200円台になったときに、日本経済はもうだめだ、すべての製造業が競争力を失い国内産業が空洞化すると書かれています。製造業はすべて倒産するか国外へ出るしか無いとあちこちで書かれています。"
P. 134
"多くの中央銀行は国債の購入を短期国債(通常1年以内)に限定し、残存期間が10年などの長期国債を購入することを原則制限しています。なぜなら、政府が発行した債券を中央銀行が買うことは当然ただの「タコ足」行為なので、野放図に購入することを原則禁ずるわけです。"
P. 137 "政府債務のGDP比は、本当はアメリカより低い"
日本の政府債務がGDP比180%というのは、財務省によるかなり高度な洗脳。
"世界的には、まずその債務から資産を引かねばならない。(中略)それを差し引いて債務比率を出すというのが世界的標準なのに、なぜか日本だけ資産をゼロにして評価しています。"
"さらにいえば政府債務だけではだめで、民間債務(特に対外債務)を計算する必要があります。"
→アメリカの場合、政府と民間債務合計で見ると財政赤字はGDP比300%になる。
P. 138
そもそもGDP比の債務比率にはあまり意味がない。
実際に倒産したアジア通貨危機時のアジアの国々、IMFが救済した韓国などは政府債務のGDP比率はせいぜい20%程度だった。
P. 180
日本には製造業が10%しかなく、そのすべてが輸出企業ということはあり得ない。日本の労働者数は6,000万人、製造業における労働者数は1,000万人以下。
日本が製造業の輸出立国だというのは幻想。
P. 185
中国の人民元、固定通貨制度を取っているが、1日の変動幅でなく1年間で見ると、人民元より円のほうが変動幅が小さい。
P. 193
日本は所謂「シルバーマーケット」が富裕化しており内需をなんとか補完しているが、中国ではその前に高齢化してしまうので、ある日突然、消費が急激にダウンするはず。
日本のように社会保障などは全く手付かずで、年金のないひとがたくさんいる。
P. 238
韓国の保有外貨準備高 3,100億ドル
日本の保有外貨準備高 1兆3,000億ドル
日本は現金とアメリカ国債で運用
韓国は外貨準備に占めるアメリカ国債が12%だけ。CDOなども持っている?
アジア通貨危機当時も査察に入ったIMFの査察団が、実際に韓国の外貨準備は発表の半分程度しかなかったことを暴露している。 -
金融の現場で仕事をしてきた著者の話は説得力があると思った。中国ってこういう国なんだというのも納得。
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日本も捨てたもんじゃない。
円高万歳!
違った見方ができる良い一冊でした。 -
ここ最近の私の疑問に答えてくれる書。
日本経済の失速が声高に叫ばれているにも関わらず、
生活は便利に、豊かになり、生活は楽ではないが、飢え死にするわけでもない。
周りを見渡せば、最新のデジタルデバイスが溢れ、うまい食事が低価格で、提供されている。
円高の悪影響はたしかにあるとは思うが、それ以上に輸入関連は好調になり、ビジネスの海外展開は容易になるはず。
今こそ日本企業が世界を席巻するする最好機ではないか、と考える。 -
マスコミやら国やらに疑問をもったら読むといいと思う。素人にも優しい言葉選びをしてくれている。比較的に。
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ぐっちーさん (著)
本当はすごい日本経済!
世界中が「ここ10年の勝者は日本」と断言する理由
日本人だけが知らない、日本経済の底力と魅力
ブログやメールマガジンで支持を集め、『AERA』、『SPA! 』での連載も好評の
投資銀行家・ぐっちーさんによる堂々のデビュー作!!
丸紅、モルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベアー・スターンズなどを渡り歩き、
内外から金融・経済を見つめてきた著者が明かす日本経済の嘘と真実!
・求められているのは、グローバルな視点ではなく極めて日本的な価値観
・日本の財政は100%安全
・企業の国外脱出は円高が原因ではない
・円高がなんら悪くない決定的データ
・日本なしでは世界は回らない
・政府債務のGDP比は、本当はアメリカより低い
・「借金を返せ! 」といわれるはずのない日本
・日本の年金は破綻しない・・・・・・AIJ問題とともに
・消えた年金の正体
・日本は恒常的経常赤字国に転落する・・・・・・という新聞の嘘
・日本は製造業の国ではない
・中国に金融政策なんて存在しない
・それでもあなたは中国に行きますか?
・米中首脳会談の裏側から両国関係を読む
・苦境に立つ韓国経済
・韓国経済を生かすも殺すも日本次第
ほか
【目次】
第1章 2013年、日はまた昇る
第2章 世界最強通貨・円(YEN)
第3章 世界一安全な日本国債の威力
第4章 日本の投信、年金、株の真実とマスコミの嘘
第5章 中国バブル崩壊 韓国の生殺与奪権
第6章 日本神話、いまだ健在 -
悲観論ばかりの日本経済の先行きに対し、真っ向から「日本最強
」と豊富な現場の事例を引きながら論を張って、掛け値なしに面白い^_^ -
著者の有料メルマガの加筆です。
経済初心者向けに書いているので、奥深く知りたい人には向きません。
もし岩本沙弓の著書を読んでいたら、内容は大変似ているので必要ないかも。
今更「えっ、日本ってそんなにいいの?」なんて投資関係に興味が有る人は考えないと思うけど。