性と結婚の民族学

著者 :
  • 角川書店(同朋舎)
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784810406955

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  • 主にアフリカ・アジアの婚姻について、一妻多夫を中心としつつ、亡霊婚姻(≒冥婚)・女性婚姻(女性が夫として、別の女性を娶る形態だが、いわゆるレズビアンとは違う)から、嫡出の意義や離婚法の民俗学的意義まで、広範に紹介したもの(ただし、一夫多妻は本書対象外)。婚姻形態の余りの多様性に眩暈。婚姻の形態等は、世界的な視野で見れば一義的なありようは存在しえないことがよくわかる。一妻多夫も相続財産の分配が困難な貧困地帯の産物との指摘あり。また、亡霊婚姻はアフリカとアジアで異質。婚姻形態と相続形態との連関も興味深い。

  • 様々な民族の性と結婚の例が挙げられている本。亡霊婚、女性婚の存在を初めて知った。

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著者プロフィール

1937年、札幌市生まれ。北海道大学院文学研究科修士課程修了。帯広畜産大学、静岡女子大学の助教授を経て、1975年、国立民族博物館へ。1993年、第3研究部長。
1998年、退官、甲子園大学へ。2010、停年退職。国立民族学博物館および総合研究大学名誉教授。
主な著書に『性と結婚の民俗学』『語りつぐ人びと』(共書)、『アフリカ 民族学的研究』(編著)、『裸体人類学』、『現代アフリカの民族関係』(編著)など。

「2016年 『お話は土の城のテラスで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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