- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811300344
感想・レビュー・書評
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必読書!
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誰もが当時のことを忘れている。戦争責任は誰か?モルモットのように扱ったの誰か?
戦後も天皇を奉ることを強制したのはだれか?
戦時中は戦争推進だったのに、戦後打って変わって反対と言っている人間は誰か?
生き死にの中でヒトをモノのように扱うのは誰か?
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ここに来て思想的、政治的方向に大きく舵を切ったかに見える第5巻。
小学三年生で咥えタバコで拳銃を振り回す少年ヤクザ(嘘っぽいが当時のフィルムで見たことがある)から始まり天皇批判、原爆投下の隠蔽、米軍ABCCの被爆者サンプル調査と中沢さんの激しい怒りの炎がページ越しに見えるような展開。
実際この作品を描こうと思った動機が原爆症の実母の死であり悲惨な現実を伝えなければの想いがそうさせるのだろうがやはりこの作品の魅力はゲンの奔放溌剌なドタバタ劇が表舞台にあってこそ -
978-4-8113-0034-4 265p 2010・4・30 54刷
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読んだ!
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戦争の悲惨さを改めて感じさせる作品。小学生のとき地元の図書館で読んで、その迫力あるタッチが不気味でトラウマになったものです。主義主張はさておいて、今改めて読み返すと、重く悲しいストーリーの悲惨さにはもちろんのこと、無理矢理にでも明るく気丈に振る舞うゲンたちの心情の描写に毎巻泣けます。登場人物のひたむきさにはただただ驚嘆…(泣)。
そして一方で、エンターテイメント作品としても名言が溢れているような気がする…。中沢さんの笑いのセンスが凄まじいです。