- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811329635
作品紹介・あらすじ
中村哲先生は医者です。
アフガニスタンで内戦や干ばつで苦しむ多くの人々を救うために、医療に限界を感じ水路を作り土地を潤し農作物を蘇らせた偉大な人物です。
凶弾に倒れてしまった今、益々先生の生き方が多くの人々に感動を与えています。
感想・レビュー・書評
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アフガニスタン。見渡す限りの砂漠が一面の緑に変わった写真を見て、もっともっとこの人のことが知りたくなった。
児童書のようだけど、大人が読んでもOKで、簡潔に良くまとめられていて、すごく分かりやすかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大変申し訳ないことに、私は中村哲先生という方のことを、銃撃されて亡くなった当時のニュースにて初めて知った。
どういう方だったのか知りたくて本書を読んだ。
先生はもちろんのこと、日本人看護師さん達や現地で作業をした日本人ワーカーの方々にも、頭が下がる。
たまたま本書と並行して地球温暖化の書籍を読んでいるので理解しやすかった。
本書の著者の文章もわかりやすく、大事なことをきちんと盛り込んでいて、読んで良かった。 -
第69回青少年読書感想文全国コンクール 小学校高学年の部課題図書
読書感想文コンクールの課題図書であるが、その枠を超えて全ての人に読んでいただきたい。
中村哲さんの本は以前にも読んだことがあるが、本書は小学生向けに分かりやすく書かれていることで、より一層その人となりや、パキスタン、アフガニスタンでの歩みが頭にも心にも沁み込んでくるようだ。
偉業を成した日本人がいると、まるで自分のことのように誇り、日本人は素晴らしい!というようなことを宣う人がいるが、それは違うと思う。
あくまで中村哲とういう個人なのだ。
我々は彼の生き方から何を学び、それをどう活かせるのだろう。
ひとりひとりに深く問われている気がする。
2023.7 -
読書感想文コンクール課題図書 高学年の部
https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html
アフガニスタンで医療活動や人々が生活できるような井戸や村作りを進めていたが、銃撃により2019年12月4日に亡くなった医師中村哲先生の伝記。
哲先生(本書では親しみやすくこう書かれている)の伝記や考え方と、中東の人々がなぜ貧困に苦しんでいるのかというような世界情勢、そしてその戦争難民や貧困に苦しむ人達がどのような病気に罹ったり亡くなったりするのかということも丁寧な語り口で書かれます。
初めは医師としてアフガニスタンに行き、医療活動ももちろん大切だけど、病気を防ぐこと、そしてこの国の人達が自分たちで戦争や旱魃で荒れ果てた土地に暮らすことができるようにしなければいけない。
粗末な靴では怪我をしやすく、そこから癩菌が入って、ハンセン病に罹ってしまう。それなら丈夫な靴を作ろう。
人々の自活のためには水路を作ろう。日本から重機を持ってくるのではなく、もともとアフガニスタンの村にあった水路を利用して、地元の人達が作ったり直したりできるようにしよう。
児童向けですが、恥ずかしながら私も分かっていなかったことも多く、語り口も優しく、哲先生の行動や考え方を通して、自分にもなにかできるのかを考える一冊です。 -
中村鉄さんのことはもちろん、アフガニスタンのこと、地球温暖化のこと、そして、困った人に手を差し伸べる大切さについて、とても分かりやすく書かれています。
2023年読書感想文 小学校高学年の課題図書ですが、大人にも読んでもらいたい本です。 -
中村哲先生は自分の専門の医学だけでなく人々を救うために土地の勉強もされていた事を知って驚きました。異国の地で人助けをしようと尽力出来る事に尊敬しました。
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中村哲さんの名前は知っていたものの、何も知らなかった。この本を読んでよかった。
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100人の医者より1本の用水路だ
中村哲さんのこの言葉に全てが詰まっている
パキスタン・アフガニスタンの支援の中で大事にしてたことは
困っている人に物資や全てをやってあげて助けるのではなく、
自分たちで生きれる技術や知恵や知識を教えること
そして水を確保するための井戸や用水路を作ること
しかも日本の技術ややり方をそのまま使うのではなく、風土や歴史、その土地の習慣にあったやり方で
とってもかっこいい
本質をみて寄り添える人ってこういう人だ
温暖化の原因もとてもシンプルに分かりやすく書いてあった
子どもにも大人にも読んでほしい本
文章もとても読みやすい
サクサク読めたし、理解も深まった