環境ビジネスと政策: ケ-ススタディで学ぶ環境経営

  • 昭和堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812211670

作品紹介・あらすじ

新しい環境政策がビジネスチャンスを拓く。クリーンエネルギー、エコカー、容器包装リサイクル、金属資源リサイクル、森林資源、環境配慮型製品、ソフト・サービス系環境ビジネス、国内有数20社の先進事例から学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  •  環境ビジネスは、環境(Environment)の問題を解決することにより経済(Economy)を循環させる、「二つのE」を両立させることを目指している。
     しかしながら、同ビジネスには特有の難しさもあるようで、本書ではペットボトルリサイクルビジネスの例を紹介している。それによると、2005年度までは、リサイクル業者は処理委託料を受け取って廃ペットボトルを入手していたが、原材料価格の高騰等により一転して、リサイクル業者が有償でペットボトルを買い取ることで、リサイクル原料を調達しなければならなるというように、ビジネスモデルの変革を余儀なくされたという。
     別の例として、本書では(株)エフピコの食品トレーのリサイクルビジネスを紹介している。同社は、世にまだ「リサイクル」という考え方が定着していない時期から、このビジネスを手掛け、消費者→スーパー→包材問屋→自社のリサイクル工場という回収・リサイクルの循環の仕組みを確立したことで、現在の食品トレーリサイクル最大手という地位を得ている。

    • きよっそんさん
      環境保護と市場経済は親和性が低いことを前提として、それを克服するためにいかにして環境ビジネスを儲かるビジネスとして市場経済にビルトインできる...
      環境保護と市場経済は親和性が低いことを前提として、それを克服するためにいかにして環境ビジネスを儲かるビジネスとして市場経済にビルトインできるかが知恵の絞りどころですね。
      2016/07/18
  • ▼福島大学附属図書館の貸出状況
    https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90268155

    日本・世界は、気候変動をはじめとする環境問題を克服するために、環境負荷を大幅に削減することが求められている。 そして、政策もこのような方向に動きつつある。このことは、環境負荷を削減する技術や製品・サービスに大きな需要 が生まれうることから、企業にとってはビジネスチャンスでもある。本書は、この環境政策とビジネスの関わりを、様々な企業の例を取り上げながら、描き出している。取り上げられて いる事例は、エコカー、再生可能エネルギー、ペットボトル、携帯電話、間伐材を使った割り箸など幅広く、そして、 いずれの例もユニークで示唆に富むものばかりである。大学生の皆さんには、本書を通じて、環境政策と環境ビジネスのダイナミズムに触れた上で、社会に出てほしい。

    (推薦者:経済経営学類 沼田 大輔先生)

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:519.13//Ma43

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著者プロフィール

九州大学主幹教授、工学研究院教授・都市研究センター長。
九州大学大学院工学研究院修士卒業。ロードアイランド大学大学院博士修了。
サウスカロライナ大学、横浜国立大学、東北大学を経て、現職。
都市工学、経済学。技術を社会で応用して評価する研究に取り組んでいる。

「2020年 『SDGs時代のESDと社会的レジリエンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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