ナチの亡霊(上) (竹書房文庫 ろ 1-3 シグマフォースシリーズ 2)

  • 竹書房
3.59
  • (20)
  • (62)
  • (58)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 525
感想 : 46
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812490167

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ダーウィンの聖書、ヒマラヤ山中のゴーストライト、南アフリカでのウクファ

  • ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第2弾の上巻。
    今回はナチスが研究していたとされる研究内容がテーマ。近代の謎がテーマになっているため、案外身近なのかなと思いきや、出てくる話は量子論をベースとした結構難解なもの。
    物語は大きく3カ所でそれぞれに起こる事件を並行して展開していく。あくまでも本編の主人公はグレイなのだろうが、どうも本作の真の主人公はペインター・クロウであるようにしか思えない。
    ペインターはグレイの代わりにヒマラヤの山中に調査に出かけ、事件に巻き込まれる。一方、グレイは恋人レイチェルに会えるウキウキ感の中で事件に巻き込まれ、ダーウィンの聖書を危うく奪われかけたり、危うく殺されかけたり。そして、遠く離れたアフリカでは奇怪な生物が目撃され、、、、といった感じで、いきなり危機的状況に置かれるシグマの面々と、それとはなんの関係もなさそうなアフリカでの出来事が、今後どのように関わってくるのか、読者の興味を引っ張っていく。
    相変わらず、疾走感には欠けるが、先が気になる展開は前作から変わらず。蘊蓄の度合いや謎解きの仕掛けなどは若干地味になった感じはあるが、前作同様物語の中にうまく溶け込ませて読者を飽きさせない。下巻が楽しみだ。

  • シグマフォースシリーズを初めて読んだ。
    序盤は、どうナチと関わっていくのかを推測しながら読んでいたが、
    予想していた人物が意外な正体であったり、まったく予測できない展開に転んでゆく。
    場所が異なる複数の出来事が同時に進んでいくのだが、
    そのおかげで本の中の出来事を立体的に見ることができた。そして、本の中に入り込みやすかった。

    もちろん小説なのでフィクションである部分もあるが、歴史的事実・理論(例えば量子学や進化論)が要所に出てくる。
    量子学の説明も分かりやすく、初心者の私でも何と無くではあるが理解することができた。
    二人の人間が生物の起源について討論する場面があるのだが、生物に興味がある私としてはわくわくして読むことができた。
    歴史的事実、理論に関する記述も非常に面白い。

    下を読むのが楽しみだ。

  • Yonda. . .

  • どんどん疑問がたまっていく感じ。
    次の展開が気になって一気に読んでしまった。

  • 前作の「マギの聖骨」よりはストーリー展開がスムーズになり読みやすくはなったが、あいかわらず強引な点が多い。最後の場面では「想い」がキーになるが、一応武装した化学者を標榜している小説でそれをいっちゃおしまいだろうと思う。

  • 私好み。
    話の展開のし方がミレニアムっぽくて好き。

  • シグマフォースシリーズ第二弾です。

    ロリンズ氏の文は非常にテンポも良くスピード感ある文を書くのであっと言う間に読み終わりました。

    前作は宗教と西洋の歴史を知っていないとあまりピンと来ない内容でしたが、今回はナチスドイツと量子力学の知識がないと何を書いてあるのか分からない難しさがありました、日本人には馴染みのない物だけに興味のない方は読むのが辛いかもしれません。
    しかし、昔なら神の力やオカルトで片付けられていた事が現代では科学の力で説明できると言うのはとても興味深いので一度は読んでみると世界が広がるかもしれません。

    次回作も近いうちに読もうと思います‼

  • マギの聖骨に続く、シグマフォースシリーズ。1作同様、ナチスの歴史的事実(研究)に基づき、事件がデンマーク、ネパール、南アフリカで同時進行する。3つの事象が下巻でどう結び付くか 何となく想像しているが、覆すような展開になると楽しみ。

  • デンマークとネパールと南アフリカ共和国と、三か所に現れる怪物?怪人? ナチの残党が目指す世界征服。一部の優性な人間がすべてを導くなんて‥…出来るのか??
    どんな人にも支配されたくはない!あんたはどれだけ偉いんだ?と思いながら読んでます

全46件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェームズ・ロリンズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×