- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812492093
感想・レビュー・書評
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面白かったー!!
「海って生き物だ」と思った。
私なら虎と共存しようなんて思わないだろう。なんとか虎を海に突き落とし、自分だけ生きようとするだろうな。まぁそれ以前に、私なら数日間でも生きていられないだろうな。。舟についての知識も魚や鳥についての知識も乏しいから。
逞しく生きる姿と壮大な自然が目に浮かぶようでした。
映画も見たいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物達と乗り合わせた救命ボートの弱肉強食の世界で
トラに希望を見出し助け合いながら共に227日生き延びた物語と、
人が人を殺し喰い自らも人を殺めて罪と絶望に苛まれながらたった一人で孤独に227日間生き残った物語。
事実関係で見ればどちらの物語も大きな違いはない。
いずれにしても原因が究明できないのだとしたら、
より良い物語はどちらなのだろうか? -
漂流生活に入ってからの様子を描く下巻では生きること、それも「人間が生きること」にスポットが当てられます。人間が生きていくというのはどういうことか、押しつけがましくせずに、読む人に考えさせようとしている、と思いました。人間としての自分を受けとめ、あるべき姿を考えるという意味で、非常に哲学的な本だと思います。
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ブッカー賞なんですよね・・・
映画を観てから読んだから・・・というのは多聞にあるのかもしれないですが、それを引いても読みやすくはあったと思う。 -
残り数十ページの為に読んではいたけど…映画を観終わった後のモヤモヤした感情はなくなる事はなかったでござるw
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映画「ライフ・オブ・パイ」の原作。リチャード・パーカーという名前のベンガル虎と227日漂流して生還したパイ・パテルの物語。
描写は丁寧で、生い立ちから旅立ちまでを詳しく描き、単調になりそうな漂流シーンを鮮やかにテンポよく描いています。映画では描かれていないエピソードに漂流する人との出会いが出てきます。最後はリチャード・パーカーに食べられてしまいますが。
もう一つのお話はやはりかなり辛いものがあります。コックとの関係も詳しく書かれています。漂流する仲間としてコックと協力する姿や、コックにそそのかされ、母の失望を買うことや、母の死、希望を失ったコックとの対決も。
聞き取り調査を行う日本人とのやり取りももっと詳しく書かれています。
リチャード・パーカーという名前は、ポーの物語とシンクロする実話、この場合は漂流中に食べられる少年の名前です。
リチャード・パーカーはパイ自身と示されますが、誰にでもある暗い狂気の部分と神性かなと感じました。
抗えない運命と希望、神について考えさせられる物語でした。 -
これは なかなかの冒険ストーリ。いやあ、よかったんですが、
あえていうと、最後のところが。。。もうちょっと上手い終り方があったんではないかと、そう思います。
いやしかし、楽しめた逸品でした!