- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812493878
作品紹介・あらすじ
下宿人募集-ただし、子どもとネコと龍の好きな方。そんな奇妙なはり紙を見て、デービットが行った先は、まさに"龍だらけ"だった。家じゅうに女主人リズの作った陶器の龍が置かれ、2階には"龍のほら穴"と名づけられた謎の部屋があった。リズはそこで龍を作っているというが、奇妙なことにその部屋には窯がない。いったいどうやって粘土を焼いているのか…。ひっこし祝いに、リズはデービットに「特別な龍」を作ってくれた。それは片手にノートを持って、鉛筆をかじっているユニークな龍だった…。
感想・レビュー・書評
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18冊目『龍のすむ家 The Fire Within』(クリス・ダレーシー 著、三辺律子 訳、2013年3月、竹書房)
2003年に刊行された単行本の文庫版。英国の児童向けファンタジー小説。
「龍のすむ家」というタイトルはインパクトが強く心を惹かれるが、実際はかなり地味な物語が続く。シリーズの第1作なので仕方ないのかも知れないが、特別な出来事は起こらず作中の謎も解けない。
言葉を選ばずに言えばかなり退屈な作品。その退屈さが心地よいといえばそうなのだが…。
「図書館の公園は、コンカーと同じように平和でした」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
栗鼠と下宿先の秘密をめぐる物語。
冒険と言えるほどの事件もなければ、派手な魔法も空飛ぶ箒も悪役との命がけの決闘もない。
地味である。
派手で盛りだくさんのファンタジーしか受け付けない人には、確かに物足りないだろう。
けれど、創造してほしい。
自分が当たり前だと信じている世界の中で。
下宿先のドア一枚隔てた向こうで、ドラゴンが生まれているとしたら。
自分だけの特別なドラゴンと絆を結べるとしたら。
その魅力は、異世界でしか見られない景色や、派手な魔法に勝るとも劣らないものではないだろうか。
私は十分、この本から楽しさをもらった。
胸踊る興奮ではなく、ときめきに近い胸の高鳴りだった。
合う合わない好き嫌いはあるとしても、大きく創造力を広げれば、決して退屈はしない物語だと思う。
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ドラゴン、子供と揃えばもちろんファンタジーまっしぐらなわけだが、実際に物語の舞台となるのはすべて現実社会で、なんとなく中途半端というか行ききっていない感がある。
シリーズものの序章的な意味合いがあるのか、プロット自体も今作だけで力強く完結しているとは言えない。
いかにも英国小説っぽい母娘の会話のやり取り等も、途中から読むのがちょっとしんどくなってきた。
また、龍の名前はどうやら頭文字をGで統一するというルールに従っているようだが、どれも似ているので大変分かり辛い上に、意図や効果もよく分からない。
作品の存在価値そのものを否定する意図はまったくないが、私が今のタイミングで読むのに適したものではなかったということだと思う。 -
2022年初読了。
翻訳ものですが、読みやすかったです。
龍と大冒険!的なゴリゴリファンタジーを読みたかったので、ちょっとイメージと違ったなぁ…。という訳で星2つです。
子どもには、勧めたい本ですね。 -
ファンタジーの面白さを思い出しました。抜群のリアリティや緊迫した描写がなくてもいい。ただただわくわくして本を読む楽しみを感じたら、それは素敵なことですね。まだまだ物語の序盤って感じなので次が読みたい!
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☆3.0
龍の置物を作る母とその龍に話しかける娘の元にやってきた大学生の下宿人の話。
可もなく不可もなく。
特別すごい山場がある訳でもなく。
夢のある話だと言えば確かにそうだけれど、もう少し何かが足りない感じ。 -
イギリスファンタジーらしく丸々一冊本編の前置きというか序章ですね。
次巻から物語が動き始めそうなので評価はそれからかな? -
×龍の住む家
◯リスの住む家
って言いたくなるくらいリスの話ばっかり出て来る。龍のことは本当に少ししか出てこない。タイトルから来るイメージと違うって言うのが大きいんだろうけど、読んでいて退屈だった。 -
ファンタジー。
タイトルから気になって読み始めたら、ほぼほぼリスの話で、イメージと全然違った…。
ルーシーは元気で可愛いキャラクター。
雰囲気がハマれば楽しめそうではある。自分は合わなかった。