- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011750
感想・レビュー・書評
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記憶をなくした男と殺し屋。ヤクザの二人。
それぞれが、大物ヤクザが殺された事件をめぐって葛藤する。
デゴイとは、水鳥の模型で、囮に使うものだそうで。いいタイトルだ。も、すべてが凝縮されてる。
と、毎度いってる気がしますが、キャラ造詣がいいっすね、英田センセ。
斜めいっちゃってる火野、最高です。完全に歪んでる人物なんだけど、その歪みを自分できちっと受け入れてるのが強い。いや、弱いのかな。普通に強かったり弱かったりする人間は、歪みゆえに正しい像を結ばない自分自身に怯えたり嫌悪したりするのにね。
ああ、火野の根底にあるのは、強烈な自己愛なのかもしれない。
自己愛が強すぎて、常に保護の対象を必要としているのかもしれんなぁ。
で、その火野をかつて拒絶した那岐。
火野とともにハードな生い立ちなんだけど、火野とは違ってなんだかんだとまっすぐです。まっすぐだけど、ここって時の選択がゆがんでいる。
でも、それが普通だよね。
ともあれ、なんつーか、まさに愛憎劇でしたな。
でもって、愛すること、憎むことの責任、つか、見届けることの意味、みたいなものを考えたですよ。
うん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エススピンオフ。文章力、発想、展開等素直にこりゃすげえと思った。
若気の至りは怖いので程ほどにしておけというような。 -
【あらすじ】
「あんたにとって、俺はなんなんだ?」銃を手に意識を取り戻したとき、安見亨はそれまでの記憶をすべて失っていた。俺は誰だ?この銃は…?自分に怯える安見に名前を教え、優しいけれど得体の知れない闇を感じさせる男、火野。安見は何かから逃れるように火野に溺れていく。一方で、高仁会前会長の殺人事件をめぐり、ある男たちが呼び出されていた。関東侠和会に属する那岐と加賀谷だ。那岐は加賀谷を誰よりも必要としていたが、男としての愛情は受け入れることができずにいた。交錯する過去と現在。そして、因縁。男たちの闘いが始まる。
【感想】
デコイシリーズ上巻。 -
これも再読。
エスも好きですがデコイも好きなのです。
火野×安見、加賀谷×那岐のふたつのCPが織り成すダークでハードな世界を堪能してます。
椎葉の兄ちゃんも登場してますね。 -
子安x近藤 三宅x鳥海 お、おもしろい…!一気に聞いてしまった〜。ヤクザ、殺し屋、警察絡みで、二人の視点から物語が進行していくサスペンスもの。テンション抑えめで絡みも多くはないけど、安定してて聞きやすかった。エスシリーズと地続き設定だけど単品でも聞けた
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「エス」シリーズリンク作。独立してます。二つの視点で話が同時に進み、途中から徐々に交錯するのでややこしい。面白いのは面白いので二度読みでようやく内容把握しました。続編へ続きます。
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【あらすじ】 「あんたにとって、俺はなんなんだ?」銃を手に意識を取り戻したとき、安見亨はそれまでの記憶をすべて失っていた。俺は誰だ?この銃は…?自分に怯える安見に名前を教え、優しいけれど得体の知れない闇を感じさせる男、火野。安見は何かから逃れるように火野に溺れていく。一方で、高仁会前会長の殺人事件をめぐり、ある男たちが呼び出されていた。関東侠和会に属する那岐と加賀谷だ。那岐は加賀谷を誰よりも必要としていたが、男としての愛情は受け入れることができずにいた。交錯する過去と現在。そして、因縁。男たちの闘いが始まる。
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そろそろBLカテゴリじゃなくて英田さんカテゴリ独立させようかしら…。
とにかく美味しい…!切ない…!
一緒に激情に流されて、心臓ぎゅっとなって。良かったです。
裏社会モノが好きな方は是非!!
エスを読んでいると尚美味しいです。 -
英田さんのDEAD LOCK(エスシリーズ未読)以外がどうもダメなんで
あちこちのブログを見て、同じような方がこれはイイ!と勧めてたんで
そうかこれは大丈夫そうなのかと購入。
はい、ホントにこれは大丈夫でした。嬉しい。
しかし安見が受け身過ぎて(いや受だからいいのか?)ちょっと物足りなかったかも。
火野はミステリアスで美しくていいですね。
もちろん那岐&加賀谷カップルの方が断然好みなんですけどね。
急がないでちゃんと背景とかいろいろ書き込んでいるところが
すごく好感持てました。
後編「迷鳥」も楽しみです。 -
エスの続き…ではないですが、関連作品。ちらちら出てきた宗近や椎葉、篠塚に反応しつつ。下巻が気になります