- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012016
感想・レビュー・書評
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BLとは知らずに図書館で借りた。描写が少ないとは言えBLを普通の本棚に置いてあるとはびっくり・・・。
味覚障害の青年・魚住真澄は、学生時代の友人・久留米充のアパートに居候をしている。
味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?
インド人の血を引く隣人サリームに、久留米の元恋人のマリ。
日常に潜む生と死、悲しみと喜びの物語。
出てくる人々の脆さ、あやうさが本から次々とあふれ出て、涙が出そうになることも。
これは是非続編も読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魚住くんシリーズ復刻版 全2巻 →2巻「夏の子供」
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榎田尤利作品において一番の傑作は、第一章:夏の塩だと思う。
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おそらく十年ぶりに読みました。「魚住くん」の完全版。BL小説がこんな風に1冊のハードカバーで出るってそうそうないよな、ということに改めてこの本の人気をしみじみと感じました。色んな人の心にもこの本が響いているってマジマジすっげー嬉しいですね。
十年ぶりに読むと、最後が決まっていて、それに向かって書かれていた本なんだなとしみじみしました。
そしてやっぱり十年前と同じところにドキドキしたりぐっとしたりした。
「お前のこと好きなんだ」辺りはもちろん、「久留米が呼んだんだ」のところにいつも泣きそうになってしまいます。後者は泣くところじゃないかもしれないのに。こっちはもっと硬質だけど、文章の書き方とか影響受けているかもとハッとしました。第三者が見たら残念なくらい似てないけど(笑)。 -
文庫で追っていたものが、一冊のハードカバーになりました。
出てくる登場人物たちがとても愛しい。
みんなでご飯を食べるシーンはとても幸せ。
なんでだろうなあ、と考えますが、一つは混ざりたいなあっていう希望かな。
偏見なく、信頼はしているけれどもたれることなく、同じ食卓を囲むように、日々の付き合いがあります。サリームと一緒にご飯つくりたい。
さちのちゃんと一緒に、ご飯食べられたらいいのにな・・・。
ネズミランドでもさちのちゃんあんまり食べてなかったし。 -
ハードカバーの重みが愛しくて、買ってよかったなと思いました。
期待していた書き下ろしラブラブは読めませんでしたが。笑
ずっしりとした重みは、人生の重み。愛の重み。
BLというカテゴリに収まらない、深い人間愛のお話。
こうして手に入ったので、安心してゆっくり大切に読もうと思います。 -
魚住くんの心と寄り添えるのは、たったひとりの男の不器用な両手
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とにかく読んだ方がいい。BLを超えていると思う。
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さちのちゃん…
切ないけど素敵なお話
しあわせになって欲しい -
【あらすじ】
味覚障害の青年・魚住真澄は、学生時代の友人・久留米充のアパートに居候している。味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?インド人の血を引く隣人サリームに、久留米の元彼女のマリ。日常に潜む生と死、哀しみと喜びの物語。
【感想】
魚住くんシリーズ上巻。マリちゃんの存在感が際立っています。