- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012139
感想・レビュー・書評
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一歩間違うと後ろ向きで鬱陶しいキャラなのだけれど美味しくいただけました。
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マネージャー×俳優
劇団の俳優・佑哉は死んだ兄の後を引き継ぐように劇団に入り活動している。本来の自分の名前・由哉で自分を呼ぶ人はほとんどいない。
兄の死、母の病など由哉には色々なことがあり、それを押し殺して過ごしていた彼は、マネージャーの柘植といると安らぐことが出来て・・・
なんかねー、とりあえず主人公が恐ろしくウザい感じなんですね。なんかもうキャラ設定でドボンかなぁ。
後、絵もキレイなんだけど柘植さんあんなイメージじゃないでしょ。あんな若いニーチャンみたいなんじゃなくて頼れる主任クラスくらいの風格が欲しいよ! -
先に読んだ「壁際のキス」のスピンオフ。
こっちの方が好きかな。
受けの子が、性格はいいんだけど、控えめすぎ、臆病すぎ、遠慮しすぎ・・なのにちょっとイライラ。
やり過ぎ感があるかな。もう少ししゃきっとさせても、話は成り立つと思うのだけど。
それにしても、あの劇団の経営側がイマイチわからん。
なんで、あんな里村みたいなのを放置してたんだろう?
多少危惧はしてたみたいだけど、それでもロケに同行させてしまうあたり、何考えてるのかわからん。 -
過保護攻め×健気受け。私のツボCP。でもそこまでうわー!!って盛り上がれなかったのは何故だろう?世界観がとても綺麗でたんたんとしていたから?解りませんが、面白かった事に変わりはないのです。とても素敵な作品でした。
とある事情で自分を卑下してしまう癖がついている受けがいじらしくて仕方がありません。なんで!そこで!そいつの言う事信じちゃうの!!と読んでハラハラしたりもしました。
攻め視点の話もあって良かったです。攻め視点好き……。今度はこの話の元になった壁際~も読んでみたいと思いました。 -
好み(´ω`)
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(あらすじ)
「好きなんです。____すみません、ごめんなさい・・・」
幼い頃、ある事故で弟を失った志水由哉。
大学生になった今素性を隠し、
弟の名前『佑哉』を名乗り俳優として注目を集めていた。
華やかな『佑哉』とは対照的に地味でおとなしい「由哉」。
秘密を抱えている由哉は辛いことがあっても口には出せず、
誰に甘えることも出来ず、毎日を寂しく暮らしていた。
そんなある日、新しいマネージャー・柘植は由哉の前に現れた。
冷たいほどの端整な容姿とは裏腹に、
不器用な由哉を思いやり、甘えさせてくれる柘植。
気が付いた時には、彼に恋していた・・・
この気持ちは誰にも知られてはいけない・・・
そう思っていたのに!? -
良かったですー!!!かなり萌えツボでしたvこういうタイプの受け大好きっ!!後ろ向きで健気でいじらしくて、他人を気遣う子!!!攻めの柘植さんの不器用な優しさとかもう…!椎崎さんが書かれるこういうお話好きすぎて、読んでてたまりませんでした!あと、あの最低マネージャーがムカついて仕方なかった(怒)由哉の家庭のことは重かったですが、良い方に向かっていってるようで安心しました。最後の柘植さん視点のお話も、二人の甘さが滲み出ててすごく良かったです。
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※ネタばれ有なので、ご注意下さい。
前作「壁際のキス」のスピンオフですが、この一冊だけでも大丈夫です。
壁際~に出ている雄生ですが、相変わらずな性格なようでちょっと突っ込んだりしましたが(笑)
佑哉の「変わり」としてその名前を名乗る経緯を読んでいると、そうしなければ自分の心を守れなかったという、由哉の行動がより可哀想だなぁと。
自分が悪いと思い込んでいた事故で負った心の疵に、柘植が触れた時に、はっとする由哉が印象的でした。
見方はそれぞれ。それこそ、当事者なのだから重く考えて当然だろうけど、第三者から向けられる意見で違う見解が出来る様になる。
きっと、それは柘植だから出来たんだろうなぁと。
この人の、きっぱりした所が優しさの一部なんでしょうね、きっと。
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……ずっと、誰かにそう言って欲しかったのだ。そんな思いが、すとんと胸に落ちた。
「佑哉」になることも「早月」に入ることも、自分で決めたことだ。それでも、母親はもちろん劇団で「佑哉」と呼ばれるたびに、見えない棘に絶えず突き刺されているようで、どうしようもなく苦しかった。
もう、いい。もう、充分だ。他の誰でもなく、柘植にそう言ってもらえた。だったらもう何も、望むことはない──。
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大事な人が、自分の想いを汲み取ってくれただけで十分だという、そんな風に考える事に、なんだか胸を衝かれてしまいました。
そして、椎崎さんの作品には、はっきりとした「悪者」が登場するので、今回も思いっきり嫌悪感を抱きました。
執拗に由哉を見下している、マネージャーの里村。
自分より劣っていると決めつけ、そして自分が上に立っているという行動が本当に苛々したり。
攻撃を受けていても、迷惑をかけるぐらいならと一人で抱え込む由哉。
耐え過ぎているのに、少しじれったくなったけど、それぐらいに誰かに頼る事が出来ない過程を考えると痛くてしょうがなかったです。
それを強引に引っ張って、そして何気なくバックアップする為に奔走している柘植さんは、本当に彼の事が大事なんだなーと。
二人のその後を書いた「花の咲く夜に」は、柘植視点で書かれているので、彼が由哉を愛しく思っているのが垣間見えて、なんだかにまにまする場面も。
もっと由哉をべたべたに甘やかしたら良いと思いますよ、柘植さん(笑)
あと、個人的にちょっとした不満を言えば、コンタクトもいいけどもっと眼鏡をかけてくれたらと思わずにはいられなかった。
由哉の眼鏡とか、可愛いと思うですがー。(そこかい)