- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012276
感想・レビュー・書評
-
2014年読了
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほどよい重さの話だった。しかし神谷が駄目な上に世話の焼ける人だった。正直そっちより片岡家の家族愛に泣けた…w
-
30代セレブ会社員神谷と21歳4人兄弟長男の志貴。
最初は援助交際のような関係だった二人が、だんだん惹かれあっていく様子が丁寧に描かれていて、好きな作品でした。
お互い惹かれあっているのに、過去の出来事や現状を考えて、離れようとするシーンでは読みながら泣いてしまいました。
最後は、志貴の弟たちと神谷がいっしょに海に行くという話が微笑ましくてよかったです。
2013.8.16再読 -
好きだ!他の積ん読本も読まなきゃいけないのに、本の整理の度に3回も読んじまった。凪良ゆうはタイプとしては榎田尤利のロマンス系作品と同じなようだが、榎田作品よりは柔らかく痛くないので甘えたい時に読みたくなる。
-
攻め:神谷直人
受け:片岡志貴
4兄弟の長男である志貴は父母が交通事故で亡くなったので親代わりで大学を辞めて就職した。
収入が足りなくてバイトしていたクラブで出会った神谷と死んだ恋人の代わりに会う契約を交わし会っている。しかし、神谷のことを好きになってしまい…。
うーん、切なかった。ホント“叶わない”恋してる。
神谷の死んだ恋人・暁に似てるからこその逢瀬なのに、暁じゃなく自分を見て欲しいと思う。けれど神谷はほとんど志貴を見ないようにしているし。
神谷には気楽な学生ということにしているから家の事情も内緒にしているし。
でも神谷も別居中の妻と娘が居て、暁とのことも実は悔恨の為に忘れてはいけないと思っていて…。
ただの身代わりじゃなくて実は複雑な別れと過去だったのが何とも。そんな状態の人間を少しずつでも変えようとするのは難しいと思う。志貴はそれを見守ったのがすごいかな。長男だからそういう待つ姿勢が出来てるにしても。
巻末SSでは神谷視線の神谷の気持ちが語られ、神谷の過去や志貴家族に対する気持ちが分かって良かったかな。
出来れば甘々な二人を読みたかった。
水名瀬先生の絵が相変わらず美しくて良かったです。 -
身代わりという王道ものですが、それだけに終わっていないのが面白いストーリーです。3人の弟たちとの生活のために、大学を中退して身を粉にして働く志貴の前に現れた王子様。そんな理想のタイプの神谷に懇願されて援交めいた関係に。しかし、それは神谷の亡き恋人、暁の身代わりでHを伴わないつきあいなのです。身体的にはいたって清らか。でも、気持ちの面では双方嘘偽りだらけ、というアンバランスさがせつない。
描き方によってはイタい感じになって号泣させられるテーマですが、これはハラハラさせるし泣かせるけど甘い成分が多めでした。
意識して痛さを回避した?単にヤワな仕上がり?
志貴は神谷のことを大人でカッコいいところを好ましく思っていて、どんどん好きになっていきます。神谷もそんな志貴に対して手も出さないし、あくまで優しい。でも、援交である以上二人には金銭が介在しているし、本心は決して明かさないうわべだけの関係なのです。生活に追われて疲れている志貴は夢を見るために、恋人に尽くしていなかったと後悔する神谷は償いのために相手に会おうとします。二人とも目の前の相手が見えてない。見てません。
3人兄弟が志貴と神谷の仲をうまく引っかき回していて、絶妙でした。家族の絆や繋がりもこの話のポイントです。
後半、真実が見えてからの展開はハラハラドキドキです。バレた時の決まりの悪さとかリアル。特に、見た目と違って身勝手で弱いダメ男だった神谷のギャップは絶妙。まあ、順風満帆のセレブな人生を送ってきた神谷の初めての挫折が暁だったんだろうけど。その神谷の後悔がハンパなく、自己中心な償いの方法が結局志貴を苦しめたこともわかっていない鈍チンだった。
そんながっかりな神谷に、志貴は長男気質を発揮してなんとか立ち直させようと画策します。ばっさり拒絶された男にそこまでするかと、ちょっとキレイごと過ぎるかなーとも思ったけど、これがあるから他の身代わりものとは別物になっているんですよね。惚れたらとことんな志貴の頑張りにせつなくさせられます。強い受です。ポジティブ。
理想化した関係と、地に足のついたリアルな関係という際立ったコントラストが印象的です。そこからまた前向きに愛を育てようとする二人に未来が見えるのもいい。
Hシーンはそんな二人の関係なので前半は清らか。そして、せつなく甘い私的に好みの初Hから、ラブラブな絡みへと移行するところは、さすがの腕前です。 -
まー、ベタ展開。
亡くなった過去の恋人の身代わりにデートする代わりにお金をもらう関係。でもいつしか志貴は神谷のことが好きになっていた。
気づいたときにはもう遅くて・・・という展開。
ナニゲに志貴がかなりしっかりモノのいい子だったな~というのがあり、逆に神谷が予想以上にイマイチだったな~とこれまた思う感じだったけど。でもそういうのがありつつも、ちゃんと「合ってる」二人って感じだったのでそういう点でよかったなーと思います。
後半結構家族(兄弟)が絡んでくるとことかはちょっとベタ展開から離れてて良いかもね!