三月の雪は、きみの嘘 (スターツ出版文庫)

著者 :
  • スターツ出版
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本棚登録 : 447
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813702634

作品紹介・あらすじ

自分の気持ちを伝えるのが苦手な文香は嘘をついて本当の自分をごまかしてばかりいた。するとクラスメイトの拓海に「嘘ばっかりついて疲れない?」と、なぜか嘘を見破られてしまう。口数が少なく不思議な雰囲気を纏う拓海に文香はどこか見覚えがあった。彼と接するうち、自分が嘘をつく原因が過去のある記憶に関係していると知る。しかし、それを思い出すことは拓海との別れを意味していた…。ラスト、拓海が仕掛けた"優しい嘘"に涙が込み上げる-。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど……
    半分くらいで結末が大体わかってしまうストーリーは少し残念かなぁ
    でもでも、いぬじゅん さんらしい作品。

  • 主人公で高校2年生の文香は、いわゆる転勤族の家庭で育ち、小学1年から転校を繰り返してきました。高校2年で転校して1週間、まだ友達がいません。文香は自分の気持ちを伝えることが苦手で、話すとすぐに自分を偽り嘘をついてしまいます。すると、クラスメイトでクールな印象の男子の拓海に「嘘ばかりついて疲れない?」と、嘘が見破られてしまいます。文香自身、小学1年生の頃は嘘が大嫌いだったはずなのに、なぜか嘘をついてしまう理由に、思い出せない過去に原因があることを知ります。そして、教室でのクールな印象とは違う図書室での拓海から、過去を思い出すヒントとなる本とメモを受け取ります。みんなが誰かのためにつく優しい嘘がテーマの切ない系の物語です。

  • 切ないなぁ…
    なんか読み終わったら大切な人に会いたくなる。
    恋愛っぽい要素も少し入っていて読みやすかった!

  • 私自身、元々ケータイ小説が苦手だということもありますが、言葉の一つ一つが軽い。これからの展開を予想してしまう。あまり好きではなかったです。

  • 感動!結末は少し予想ができたけれどすごく面白かった!また読みたい

  • 最初はよくわからなかった。人格変わりすぎて何これって感じ。図書館のたっくんが文香の忘れた記憶を戻すためにヒントをだすとかよくわからなかった。でも最後は感動した。嘘をつく理由、嘘はいけないことじゃなくて、人を幸せにすることができる。誰かのために嘘をついて、でもそれは優しい嘘で。

  • 最後に全てが分かるけれど切なすぎる。
    でも今までのたっくんが言ってることなど全部わかって嬉しかったし面白かった!途中こんがらがるけど終わり方がほんと好き

  • 文体が私好みでとても読みやすく、久しぶりに速読をしました。作者いぬじゅんさんの価値観は私と似ていて読んでいてとても心地よかったです。この作品は"優しい嘘をつくこと"がテーマで、最初から中盤まで謎の部分が多く、軽くミステリー系要素を含んでいるのですが、最後の終盤にかけての仕掛けがとても素晴らしかったです。みんながみんな誰かのために、誰かを思ってついている嘘がとても愛おしく思えました。もう一度読み返すとみんなの誰かのために着いた優しい嘘がわかり、また違う温かさを感じると思います。

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著者プロフィール

奈良県出身、静岡県浜松市在住。2014年『いつか、眠りにつく日』(スターツ出版)で第8回日本ケータイ小説大賞を受賞し作家デビュー。2019年フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化され、のちにコミカライズ。『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ社)で第8回静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」大賞、『この恋が、かなうなら』(集英社)で第10回同賞受賞。その他、『今、きみの瞳に映るのは。』『北上症候群』(実業之日本社)、『君がオーロラを見る夜に』(KADOKAWA)、『叶わない恋を叶える方法』(ステキブックス)など人気作品多数。持ち味の〝どんでん返し×泣けるヒューマンファンタジー〟や生死をテーマにした作品には根強いファンを持つ。

「2023年 『無人駅で君を待っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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