あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

著者 :
  • スターツ出版
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813792475

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争の末期にタイムスリップした百合が特攻隊員の彰と出会い惹かれていく話。

    今享受している当たり前が当たり前じゃない時代。平和な時代に過ごしていることがどれほど幸せなのかを実感する百合。
    百合と一緒に心から幸せだと実感した。

    ここに書かれていることは創作だけれども、現実には彰と同じ気持ちで死んでいった人たちが沢山いたはず。
    今の世界は、その人たちの犠牲の続きである事を理解し、自分の生き方を見つめる。

  • こちらもブクログでの評価が良かったので、Amazonでポチった一冊。
    うーん、、、
    装丁は幼い感じ??
    ラノベみたいなやつなのかな??
    そういうのは私はあんまり調べずに、とりあえず読んでみる(^_^)

    中学二年生の女の子。
    うーん難しい時期だよね。
    シングルマザーに育てられたそんな女の子、百合が主役。
    授業は聞かない、宿題はやらない、反抗期ど真ん中の女の子。
    そんな百合が母親と喧嘩をし、家出をして防空壕の中で一夜を過ごそうとする。
    目覚めた時、百合が居る世界は70年前、戦時中の世界に変わっていた。
    家出をした時から飲まず食わずの百合は、偶然通りかかった彰に助けられる。
    百合が困っている時には、彰がいつも助けてくれる。そんな彰に惹かれていく百合だったが、彰は特攻隊員だった。


    うーーーーん、すっごくサクサク読める。
    2時間くらいで読める。
    起承転結あるし、おーーーーってなる。


    が、、、、
    永遠の0を読んじゃってる私には、ちぃ〜っと物足りなかったかな??(-。-;

    永遠の0はめっちゃ泣いた、本も号泣したが、映画も号泣した。

    この本は泣けはしなかったかな( ̄▽ ̄)

    中高生が読む本としては、結構オススメ(*^▽^*)

  • 嫌気がさして母子家庭の母親と喧嘩して家出して

    寝て起きたら、戦時中にタイムスリップ

    特攻隊員に恋をする

    分かってても泣ける…

    で、現世に戻ったら特攻隊員の資料館で彼の写真を見つけ自分宛の手紙を見つける

    うんうん、また泣くのよ

    そして、生まれ変わった彼とまた会う

    泣ける…

    ちょっと映画が観たい

  • 先に文庫本を読んでいたのですが、映画館でみてみたいのと、やっぱり単行本だけで読める書き下ろしストーリー付きだったので読みました。
    知り合いの高校生の女の子は、
    「言葉にはなかなか表現できないけど、この本は読みやすかったし、いろいろ考えることがあった。泣いた。自分と同じ世代の人たちが、あの時、誰かのために、思いと命をつないでくれたから、今があるんかな。歴史について学ぶのは苦手だけど、戦争について考えるのに、この本よかった。」と話してました。

  • 職場の同僚から進められてもあまり興味がなかったが、子供が映画を観に行ったのは知っていたので、読んでみた。
    結果、、、良かった(⁠^⁠^⁠)
    ていうか、もっと中高生に読んでもらいたい。戦時中に特攻隊というものがあったこと、自分たちと同年齢の子たちが国のために戦ったこと。それでも現代の子は今の恵まれた世界がリアルだからしっくりこないかもしれない。それでも読んでほしい。
    スピンオフのもう一冊も今、人気らしい。
    読んでみよう。

  • 中学校に通っているけど勉強したくないし母子家庭の家庭もうるさいばかりの母親とうまくいってない加納百合が偶然にタイムスリップした世界は敗戦間際の日本 と言う設定。
    渦中での体験や登場人物との関係性から成長していく百合の短期間の物語。
    甘酸っぱいストーリーの中に反戦の思いや戦争の無意味さ悲哀などなどが描かれていますが、若い読者層には結構届くものがあるのかも知れませんね。
    ちょっと乙女チック過ぎてわたし的には苦手だった。
    さらっと読み終えました♪

  • 著者の汐見さんは鹿児島県出身。
    中学校の社会科見学で訪れた知覧特攻平和会館で衝撃を受け、
    その後、高校の教員になった彼女は
    高校生が戦争のことをあまりにも知らない現実に直面したことから
    ”小説投稿サイト野いちご”で
    『可視光の夏ー特攻隊と過ごした日々ー』として作品を発表。
    TikTokで話題となり、
    2016年に『あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。』に改題し
    文庫本として刊行された。
    2023年12月には映画化され
    現在、発行部数がシリーズ累計100万部を突破している。

    私がこの作品を知ったのはいつだっただろう?
    はっきり覚えていない。
    中高生に向けて書かれた小説で
    図書館では”ティーンズコーナー”に置かれているということで
    何となく素通りしてきた。
    それが、昨年映画化された作品の予告動画を見て
    「あっ、これは読みたい」と思ったわけで…

    私が読んだ本は2023年6月に単行本化されたもの。
    文庫から単行本化って、
    私は聞いたことがない。
    それだけ話題になっているということだろう。

    この本を読んで戦争の理不尽さを改めて思う。
    戦争による辛い経験は日本だけではなく
    世界の様々な国もまた同じなのに
    なぜ、今、この時代でも繰り返されるのだろう。
    未来ある人たちの道が絶たれ
    ただそこに生まれたというだけで命をも奪われたという残酷な現状。
    今は2024年じゃないの?とさえ思ってしまう。

    百田尚樹さんの『永遠の0』と
    浅田次郎さんの『終わらざる夏』を思い出した。
    『終わらざる夏』では
    1945年8月15日の玉音放送後に
    北海道の占守島で始まったソ連との戦いが描かれている。
    私は占守島の戦いのことをこの本を読むまで全く知らなかったのだが…

    せめて
    戦争がどんな悲劇を生んだのか
    知ろうとする気持ちを失わずにいたい、と思う。

    • うたえながさん
      戦争について考えさせられる話ですよね。私も大好きな本です。毎回読むたびに泣いてしまいます...
      戦争について考えさせられる話ですよね。私も大好きな本です。毎回読むたびに泣いてしまいます...
      2024/03/17
    • azu-azumyさん
      うたえながさん、コメントありがとうございます。
      本当に、考えさせられましたよね。
      特攻隊…
      胸がつまりました。

      うたえながさん、コメントありがとうございます。
      本当に、考えさせられましたよね。
      特攻隊…
      胸がつまりました。

      2024/03/17
  • 明けましておめでとうございます。
    今年はこの本で年越ししました。
    感想を、と思った矢先に能登地方の大地震に動揺しています。住民の方が無事でありますように。

    主人公の女子中学生が抱える、思春期ならではの苛々が手に取るようにわかると同時に、歴史についての知識がないことに私が苛々してしまいました。

    軽い気持ちで読み進めましたが、気づくと胸が詰まってしまいました。
    少なくとも今の時代の日本は平和で、職や住まいを選択する自由はあるし、学校に通うも通わないも自由。フードロスが問題になるほど食べ物はあふれている。毎日入浴ができる。

    この贅沢を改めてかみしめました。
    昔の人の犠牲や努力があるからこその今の生活があることを忘れたくないと思います。

    中高生はもちろんのこと、政治家のみなさんにも手にとって欲しい本ですね。
    あの時代に命を賭けた若者が今の日本を見たらどう思うだろう。

  • 女子中学生にこの本を激推しされたので手に取りました。(映画を観た後に小説を読んだそうです)
    あらすじは聞いていたので(…というかほぼ全体像)先がどうなるのか…という本を読み進める推進力は劣ったものの、戦争に行った祖父の話や、今までに見聞きした戦争に対しての輪郭がより濃くなったように感じています。

    昔、小さい頃、祖父に「戦争で死ぬのが怖くなかったの?」と聞いた事がありましたが、やはりこの本の登場人物の『彰』や、同じ特攻隊員のセリフと同じような事を言っていたのを思い出しました。
    今の恵まれた生活は、戦争で戦ってくれた人達の未来である…という事に感謝したいと思います。

  • 読みやすく、1日で読了。
    特攻隊員と現代の女子中学生の物語。泣けた…
    多くの人が大事な人を残して、命を落としたのかと思うと本当に切ない。平和の有り難みと戦争について考えることができた。

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著者プロフィール

鹿児島県出身、愛知県在住。高校国語教師としての経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して、日々執筆活動をしている。代表作となった『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(スターツ出版)が、様々な年代の共感を呼び、現在最も注目される作家。他に『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』『ないものねだりの君に光の花束を』などがある。

「2023年 『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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