- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813804192
作品紹介・あらすじ
いつもの給食が特別なものになる
心に響く連作短編 \中学2年生編/
悩み、戸惑い、自分がいやになるときも、
給食はいつだってそこに――
部活を辞めたことを引きずる慎吾、推しキャラへの想いに心乱れる朋華、熱くなれないたちの楓乃、吹奏楽部の改革に孤軍奮闘する高城、「いい人」しか取り柄のない三熊、長い片想いを続ける千秋。
それぞれに迷いや悩みを抱えた六人の中学二年生。
彼らの胸にひそむほんとうの気持ちを、給食が教えてくれる。
あたたかな音色を奏でるアンサンブルストーリー。
感想・レビュー・書評
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シリーズ2作目。給食にまつわる連作短編集。
前回の主人公は中1だったが、今回は中2。
その分、悩みの内容が少し深くなっている印象。
思い悩みながらも、それぞれが自分自身と向き合って答えを見つけていくところがいい。
「くじらの竜田揚げ」が個人的には特によかった。
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第2弾。
給食が良いアクセントなっている、多感な中学生6人の短編集。
悩みも人それぞれ、うれしさも人それぞれ。
みんな、中学校生活を謳歌して欲しいな。 -
『給食アンサンブル』の続編。今作の生徒たちは2年生。前作の方が好みだったかも。
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給食アンサンブル 2年生編
同じ学校が舞台で、前作同様主人公が短編ごとに変わる
前作で出てきた子たちも登場する
それぞれ色んな悩みを抱えながら
学校生活を送り、給食を食べ、クラスメイトと過ごす
中学時代が懐かしくなる -
良い!中学生に戻りたい。
本作品は、6話のショートストーリーで構成されている。全話中学生が主人公になっている。それぞれの立場での悩みや、葛藤、頑張っている事が描かれている。そこに学校生活に欠かせない給食のシーンが良い感じで場面を動かしている。学校のシーンが多いからと言って、硬くなりすぎず、淡い恋の話もあった。
中年の私も、彼等のように自分の思いとちゃんと向き合えば、もっと違う未来がこれからもあるかも?と少し勇気をもらいました。 -
給食や食べ物が、印象に残る記憶のなかの鍵になったり、断片だったりするのとはあるかもしれない。
部活動のあり方、なりたい自分、自分の気持ちの伝え方など思春期に悩みそうなテーマ。
出版社
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/shohin/tobunohon/book_th007.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000073231.html
書評
https://www.kyobun.co.jp/comprehensive/s20221222_06/
https://www.kknews.co.jp/post_library/20221121_8f
https://www.kyoiku-press.com/post-250744/ -
悪くない。…けれど、フルネームがどこかに書いてあるといいな。。。
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「いえ、まだ迷ってるんです。あんまり自信がなくて……」
──「アーモンドフィッシュ」大久保慎吾
あたしはいつになったら、またあんなふうに心からはしゃげるようになるのだろう。
──「ハヤシライス」片桐朋華
結局わたしは、どんなものにも夢中になることができない、そういう性格なんだろう。
──「ミートボール」浅見楓乃
「……どうしておれは、おまえみたいになれないんだろうな」
──「クリームシチュー」高城修
「……ぼくは、そんないい人なんかじゃないです」
──「くじらの竜田揚げ」三熊
「あきらめられなくても、あきらめなくちゃいけないの」
──「牛乳」小宮山千秋
それぞれに迷いや悩みをかかえる6人の中学2年生
給食と友人をきっかけに自分を見つめ、変わっていく
“あたたかな音色を奏でるアンサンブルストーリー”──カバー袖の紹介文
1年生6人を描いた『給食アンサンブル』(2018年)につづく連作短編集、2022年10月刊
「ハヤシライス」の朋華の章に『給食アンサンブル』の美貴(「七夕ゼリー」)が登場したりして、前作を読み返してみるのも一興
〈物語は現実を写しとるものであると同時に、願いを映しだすものでもあります。かつてのようなたのしい給食の時間が、1日も早くもどることを願って、この物語を読者の皆様に贈ります。〉──版元プレスリリース「作者の言葉」より
『マスク越しのおはよう』がマスクありの学校生活をリアルに描いた秀作なら、本書はマスクなしの学校生活をリアルに描いた秀作