がん外科医の本音 (SB新書)

著者 :
  • SBクリエイティブ
3.64
  • (14)
  • (25)
  • (27)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 293
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815602475

作品紹介・あらすじ

【緊急出版!】ベストセラー「医者の本音」第二弾!全国の読者の声に応えて、「がん」の真実に切り込む!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 非常にことばを選ばれ、さらに弁護士さんとも相談のうえ執筆されています。
    ありがとうございます。
    かなり本音で書かれていますが、言えないところは多少なりとも残っているかも、と思って読みました。

    No.1041
    タバコに関する研究結果には注意が必要です。かつてタバコと健康についての研究で、タバコ会社が出資した研究で「タバコはそれほど健康に害がない」というような結果が出たことがありました。これについて医学会では、タバコ会社が出資した研究であれば、そもそのその研究の結果を全く認めないという流れが加速しています。

    私もお客様からお仕事いただいていますが、当然忖度します。
    どうなんでしょう。第三者委員会やNPOがあったとしても、結局天下っていた、なんてこともありそうですしね。

    薬の研究、ワクチンの研究も同じだ、とわたしは感じています。
    製薬会社の出資が無ければ研究できないので、どうなるかというと、都合の悪い結果が出た場合は公表しない、調査母体からうまく除外し、結果を合わせる、ということになっていそうです。効果95%を100人中95人が感染しない、と思わせるまとめ方にしているところは問題です(←何を指しているかわかりますよね? これは中山先生のこの本とは関係ありません)。

    No.2062
    人間とは遺伝子が次世代に継承されていくための「乗り物」であるという考え方があります。

    子孫を残したら親は死ななくてはならないのです。遺伝子を残したのですから、親はもう必要ない、という意味ですね(←昨年たくさん売れた生物関係の本の内容だったはず。書評で読んで、いつか読みたいと思っています)。カマキリも、鮭も。ひとも同じ動物なんです。ただ、どの本か。もう思い出すことができません。

  • 医者が書いた暴露本みたいなイメージですが
    著者が日々のがん治療の中で
    医師として感じていることを
    しごく素直に書いてくださったんだな と感じました

  • 《死生観を学ぶ》

    がんによる余命宣告。
    残酷なものと考えていた。
    だが「残された命」という考え方は決して悪いものではない。

    突然の死は、何の準備も無く周囲への影響が大きい、心構えが無い分悲嘆が大きい。

    余命宣告を受ければ、やり残したことをする時間であり、別れへの準備期間と考えられる。

    もちろん人それぞれの考え方はあるでしょう。私もPPKが理想と思っている。
    とはいえちょっと考えてみようと思うキッカケになった。

  • 医師の本音の続編的な作品。前作同様に他の先生方にも確認いただいているということだが、著者の考え方、真摯な姿勢は前作以上に伝わってくるものがあった。
    トンデモが幅を利かせる世の中で、こういった本が患者さんに限らず沢山の方の目に触れて欲しいと感じた。

  • がんを経験しました。その時になって初めて色々と調べました。そしてその情報量と選択肢の多さに訳が分からなくなり、結局主治医に任せようと決めました。
    手術、入院を経て、ドクター始め病院のスタッフさん達の真摯で懸命な働き方とチームプレイの優秀さに当たり前ながら標準医療は優秀な人達によって精査されつくされているに違いないと思えるようになりました。

    本書はそんな私の考えと一致するものでした。
    まだまだ全容が解明されていないなかで、どのように考えればよいのか、偏りのない潔のいい姿勢で、かつわかりやすい親しみある文章で書かれていました。

    なるほどと思ったのは先進医療とは優れている治療という意味ではなく、承認間近な医療なだけということ。同じ手術でダ・ヴィンチで受ける方を羨む気持ちもありましたがケース・バイ・ケースであるようです。

    また、セカンドオピニオンに怒るような医師がいたら筆者まで教えて下さいとまで言い切っています。

    そしてがんになったのはあなたのせいではないの一言に救われました。

  • がん患者を相手にしている外科医である著者が「本音」と題して書いた本。
    タイトル通り著者自身の想いと客観的事実とが分かりやすく述べられており、がんについて一般人が理解するのに適した一冊だと思う。
    そこまで斬新な内容というか、病院の裏側を暴露!みたいな刺激的な内容ではないものの、一医師の本音を知ることができ一つの安心材料になった。
    私にとっては知っているようで知らなかったことも多く勉強になった。
    そして、本書を通してあらためて著者の人柄の良さを感じた。
    こうして患者に向き合ってくれる医師が増えますように。

  • がんの治療、予防、検査、家族の負担、医者の立場などについて、現役のがん外科医が、真摯に実情を書いている。
    2019年時点の情報として、かなり信頼できると思われる。


  • 2022.1110

  • セカンドオピニオンに行くタイミングが分かった。

    また、医療保険やがん保険について詳しくはないものの医療者側の目線での見方があって良かった。

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。現在は湘南東部総合病院外科勤務。著書に『泣くな研修医』シリーズなどがある。最新作は『やめるな外科医 泣くな研修医4』(幻冬舎文庫) 。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山祐次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×