エリスの聖杯2 (GAノベル)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815605612

作品紹介・あらすじ

「最後に笑うのはこのわたくしだということを、嫌というほど思い知らせてやるわ」





 希代の悪女スカーレットの亡霊にとり憑かれたコニーは、その復讐に付き合う羽目になった。

 十年前の処刑の真相を調べるための潜入捜査に、死神閣下ことランドルフ・アルスター伯との偽装婚約、果ては大貴族に睨まれての弾劾裁判と、忙しい日々を送るコニー。

 だが、王国内に潜む陰謀の影が見え始めたと同時に、彼女自身にも得体のしれない魔手が迫る。謎の襲撃者をかろうじて撃退したのもつかの間、今度は親友であるケイトが誘拐されてしまい――!?

 リリィ・オーラミュンデが遺した謎の言葉『エリスの聖杯を破壊しろ』の意味とは? そして、スカーレットを処刑台に送り込んだのは誰なのか?

 悪女の亡霊×地味令嬢のコンビが、王国の闇に潜む巨大な陰謀に立ち向かう、大好評の貴族社会クライムサスペンス第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 全3巻だから、2巻でだいぶ核心に迫ってきて、ページを捲る手が止まらなくて一気に読んじゃった。
    なろうで全部既に読んでるのに、めちゃくちゃ面白くて夢中になったから、この作品凄い!

    ケイト、コニー狙ってる奴らに拉致られて殴られても、コニーを売らず恨まないでいたから本当に強い。

    ノーマン・ホールデン、助けてっていう隠語なの秀逸すぎる!さすがスカーレット!
    そして、悪党に『ーー騙される方が、悪いのよ』とそっくりそのまま返すのかっこいい!痺れる!
    アビゲイルを無実にするために、相手の息の掛かってる判事の弱み握って脅して味方につける作戦を思いつくところもさすが。
    『無礼者には~』のセリフも最高に格好良くて痺れた!

    ついに、セシリアの暁の鶏としての面が全開になったな。
    ケイトを拉致った男ホセを殺し、身辺を嗅ぎまわっていたアメリア・ホッブズに対して国外に出るようナイフで脅したり。
    まあ、アメリア・ホッブズのところはスカッとしたけどね(笑)
    サルバドルとセシリアって付き合い長いのかな?
    セスと愛称で呼んでるから、結構親しいか付き合いが長いと思うんだけど…。
    暁の鶏といえば、クリシュナ。
    1巻で出てきたテレサと不倫してたあげく殺したライナスもだし、今回アイシャを殺してオルダスを陥れたルーファス・メイも、全部クリシュナだった。
    クリシュナ凄すぎるでしょ。

    マクシミリアン、スカーレットのこと、すごい可愛がって大切にしてたんだろうなぁ
    娘の名をレティシアにして、愛称がスカーレットと同じ“レティ”だもん。
    いいお兄ちゃん…。

    カイル、ほんと良き友人だよね。
    ただし、デート場所についての助言はちょっと失敗したよね(笑)
    書き下ろし短編で、絶叫してたの笑った。
    まさかすぎるよね。
    元妻リリィと行った場所をチョイスするなんて(笑)
    ランドルフのセンスとデリカシーの無さが予想以上だったということかな。
    2回目のデート場所の朝市は良かった!
    デート場所としては置いといて、コニーのことを考えて選んだの良かった〜。
    楽しそうなデートで何より!

    ついに“エリスの聖杯”がなんなのか分かったね。
    旧ファリス皇族の血を引くスカーレットを新王に据えて、アデルバイドをファリスの属国にすることで、血を引くスカーレットこそがエリスの聖杯。
    色々伏線が回収されて鳥肌立ったわ…!
    アリエノールが嫁いで来たとこから、既に計画が始まっていたんだろうなぁ。
    10年前にその計画をエルンストとアドルファスは知ったけども。
    スカーレットの処刑を決断するのは、相当しんどかったよね、エルンスト。
    それを言ったアドルファスはもう想像を絶する…。
    アリエノールも亡くなったのに、スカーレットまで…。
    アドルファス、ほんと幸せになってくれ…報われてくれ…。

    水甕に毒を入れたのはアイシャだけど、アイシャに気付け薬だと言って興味持たせた従姉妹を裏で操ってた奴がいる。
    アイシャの従姉妹シャロン、10年前にデボラの夫と不倫してたって出来過ぎじゃない?
    デボラか夫のどちらかが暁の鶏の一味だろうから、それも計画の内だったんだろうな。

    昔のエンリケ、スカーレット、リリィの関係性好きだな。
    スカーレットとリリィの息のあった悪巧み好き。
    エンリケのために時間稼ぐとはいえ、なかなかやる(笑)
    この頃が一番良かっただろうなぁ。
    リリィは暁の鶏の妨害をするために毒を煽ったとはいえ、スカーレットのいない世界でリリィがずっと生きていけるのかな…?とも思ったり。
    スカーレットがいてこそ、リリィの日常だよね。

    キンバリー・スミス、シモン・アルスターの教え子か。
    教えを受けた時期、ランドルフと被ってるのかな?姉弟子にあたる?
    嫌な奴だと思ってたけど、味方だったからホッとした。
    すみれの会、やはり国と通じてる機関だった。

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著者プロフィール

山梨県甲府市出身。『エリスの聖杯』でデビュー。

「2020年 『エリスの聖杯2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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