巨人論 (SB新書 613)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815619879

作品紹介・あらすじ

すべての野球ファン必読!!
江川卓が明かす投球の秘密、自らの巨人時代、
そして現在の巨人軍批評まで。
昭和の怪物、20年ぶりの単著がここに登場!!

・ストレートとカーブだけでどう戦っていたのか?
・「江川の投げる時はがんばらない」と言われた過去
・長嶋さん、王さんたちレジェンドとの思い出
・ライバル西本との知られざる関係性
・2022年の巨人評と2023年シーズンへの期待 etc.

怪物の現役時代を振り返れるだけでなく
江川流「野球の見方」も学べる1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 長年高校野球を見てきて、圧倒的な凄みを感じたのは江川卓だけだ。
    「プロでも通用する」ではなく「プロでも打てない」と思って見ていた。
    松坂大輔や田中将大は「プロでも通用する」レベルだと思っていた。

    プロ野球の希望球団は巨人のみ、という江川が巨人論を語った本なら読みたくなる。
    実際に現役で巨人軍にいたのは、1979年から1987年の9年間。
    巨人軍の主な野手は、
    1979年は、柴田、高田、張本、王、シピン、柳田、淡口、篠塚、河埜、山本、中畑、山倉
    1987年は、松本、川相、篠塚、クロマティ、吉村、中畑、原、岡崎、駒田、山倉
    といったところ。
    監督は、長嶋(79-80)、藤田(81-83)、王(84-87)で、優勝3回、2位2回、3位3回、5位1回。
    V9メンバが次々に去り、レギュラーメンバーがガラッと変わった時期だった。

    さて、どんな「巨人論」を語ってくれたかというと、ほぼプロ野球現役時代の思い出話だった。
    あとは、現役引退後の特定の巨人選手や首脳陣に対する当たり障りのない感想。
    プロ野球ファンにとっては目新しさもなく、淡々と歴史を振り返るだけの内容に感じるだろう。
    「巨人論」というタイトルは間違っていて、何も論じていない。

  • 球史に残る大事件「空白の一日」主役
    江川卓さんのエッセイ。
    50年ぐらい経ちますが、
    いまだにそのことを聞かれるのだそうです。
    私から見たらエンタティナーみたいに思うけど。

    この本でいろいろ初めて知りました。
    入団二年目巨人が優勝して家族一緒にハワイに行きました。
    夫たちのゴルフ中、夫人たちはお茶会
    その席で河埜選手の奥さんが
    「江川選手入団一年目に『江川が投げる時はがんばらないでいよう』という野手の間での決議があったらしいこと」
    を明かしたそうです。
    夫人たちはみんなで大泣きになって、わだかまりも消えたよう。

    それと、江川さんはじつは早稲田に推薦入学できたのだけど、
    父親の薦めで慶応を受験、合格できず法政になったそうです。

    それで思い出したのですが、清原和博さんをときどき昔の映像で見ると、巨人に入れず涙を流していて
    西武が日本一になるときまた泣いた。
    結局その後巨人にはいったのですよね。
    (そんなに巨人がいいかと思うけど、江川さんが王さん長嶋さんとの関わりを書いているのを読むと「やはりそうだったかもねー」と思いました)

    清原さんは西武で皆にすごく優しくされたと聞いている。
    いっぽう巨人の江川さんは真逆、最初からイジメ。
    でもその後の清原さんのことを思うとね……。
    しかし今年清原さんの息子さんが慶応高校野球部で甲子園へ。
    (今日勝ってベスト8。出番あるかな?)
    きっと江川さんの入りたかった慶応大学野球部に行くんだろうなあ。

    本当に波瀾万丈。
    長生きしてみるものです。

    中畑さんのエピソードのところで
    「本人の許可を得ている」としつこく書いていました。
    ということはつまり、
    この本はいろいろな人に気を遣い、
    まだまだ言えないことがたくさんある、と見ました。

  • 投手で一番凄いと思った江川さんの書かれた本を
    興味深く読ませてもらった。
    ユーチューブにもチャンネル登録した。

  • 控え目な江川さん。監督やって欲しい。

  • 江川さんらしい淡々と?飄々と?した
    語り口調で面白かった。
    本当は素朴で謙虚な人なのだろうな。
    そんな人がトンデモナイ能力を身につけた。
    そしたら、こんな感じになるのかな。

  • いや〜面白い。でも、江川さんの世代にハマらないと、登場人物が分からないかも。

  • 江川だから面白いかなと思い買ってみたけれど、ちょっと期待外れだったかな。でも、解説は自分で言うほど外れないと言う印象だから、もっともっと唸らせるような話を期待したい。

  • 巨人論ではなく江川エッセイ。
    タイトルに期待しすぎて肩透かし。
    現状の巨人に対する分析も取材しておらず
    想像で語る。
    残念でした。
    期待せず読むなら良いかも。

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著者プロフィール

1955年5月25日、福島県いわき市に生まれる。高校時代(栃木県作新学院)にノーヒットノーラン12回、145回無失点など数々の記録を達成し注目を集める。法政大学時代は1年生からエースとなり、在学中六大学4連覇を達成。歴代最多記録の17完封、歴代2位の通算47勝をマーク。1979年、巨人入団。在籍9年間で、MVP1回、 最多勝2回、防御率1位1回。1987年の現役引退以降は野球解説者として活動する。2022年に開設したYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」はすでに登録者数が22万人を超えている。

「2023年 『巨人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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