最新図解 発達障害の子どもたちをサポートする本 (発達障害を考える心をつなぐ)

著者 :
  • ナツメ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816361296

感想・レビュー・書評

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  • 子ども自身が苦手分野を自己理解していくため、それをサポートする親のための本。
    ワーキングメモリーが…!とか上から降ってくるような言葉ではなく、書き方はとても丁寧で優しく、難しくない。

    発達障害治療における薬物・行動・環境の3本柱の中でも、行動療法と環境整備に特化している。これは、小児科や小児心療内科だとどうしても投薬中心の話題となってしまうことが多く、親として喉から手が出るほど欲しい内容。
    薬にはあまり頼りたくない、最低限にしたいと考えられている親御さんに強く勧められる。

    ADHD、ASD、LDを過度に分け隔てることなく、全般に効果的な手立てが見開き2ページで紹介される。発達障害は複合的に特性が出やすく、子どもだと余計に判別しづらいので、これも嬉しいポイント。
    「字がはみ出る・雑に書く」→「丁寧に書かかせよう」→「そのための声かけは…」
    といったように、生活・学校など場面ごとに分けられた構成なので、どこからでも読める。また逆に、我が子の「出来ていること」を確認するのに使うのも良い。その親子にとって合ったものだけを実践していけば、きっと自己肯定感爆上がりの未来にたどり着ける。そう信じたい。

    最終章は、突然参考書の解答ページのように安い印刷紙になっていて、小難しいことはそこにまとまっていた。困っている当事者や、読者のことをよくよく考えてくれている、長く手元に置きたい良著。

  • 榊原先生が、「多動性は病気か?」という本を書かれてから10年以上を経て、完成された本。小児科医であった先生がずっと、困難を抱える子供と親に向き合って、調べて、考えてこられた結果、完成させた本なのでしょう。
    前述した本で榊原先生が出せなかった答えも書かれていました。(発達障害は増えているのか?原因は?発達障害は治療するべきなのか?について)
    この本は発達障害ではなくても、苦手なことがある子供に(誰でも子供のときは苦手なことがありますよね笑)どう工夫してあげればいいか、何に困っているのか、それを見つけられるめちゃくちゃ良い本だと思いました。図書館で借りて読みましたが、子供が生まれて、苦労してることや、うまくいかないことがあったときには、購入したい。

  • とても説明が丁寧で、発達障害の診断基準や症状については勿論、環境の整備や関連機関との連携方法、教師や親としての関わり方がシーンごとに具体的に書かれていてとても参考になりました。
    が、母親と父親の性的役割分担の描写があるのが気になりました。変に母親を大めに出すのではなく性別関係なく親が関わるべきことなので。

  • 非常に分かりやすく丁寧。購入する。

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著者プロフィール

東京大学医学部卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部付属病院小児科医長。発達神経学、神経生化学を専攻し、小児科医として発達障害児の医療に携わる。

「年 『ナチュラルな赤ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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