昭和18年、東京生まれ。昭和37年、父齋藤昇齋に師事し、根付修業につくかたわら、同年太平洋美術学校に入学。デッサンと彫塑を学ぶ。昭和47年齋藤美洲の名を継ぎ、49年に開催されたインターナショナル・根付コレクターズ・アソシエーション、及び2年後のアメリカ根付研究会主催の世界大会に出席して、海外にその名が知られるようになった。昭和56年には大英博物館に作品が買い上げられるという名誉を得た。国内でも、日本象牙彫刻会の理事を務め、NHK文化センターで、象牙彫刻を教えたが、活動の中心は根付彫刻会にあり、その前身である根付研究会が昭和51年に創立されて以来、その会長の任にあって、若者たちの根付師たちの先頭に立ち、後進の指導・根付彫刻の普及に取り組んでいる。
「2018年 『新装増補普及版 根付彫刻のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」