ルターと賛美歌

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  • 日本キリスト教団出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784818409712

作品紹介・あらすじ

「ことばの人」ルターは「歌う人」でもあった──

宗教改革者ルターは多くの賛美歌を作り「歌う人」でもあった。賛美歌は説教への会衆の応答であり、神のことばの説教でもあるとして、礼拝に会衆賛美を導入したのはルターであった。ルター研究の第一人者が、ルター作詞の多彩な賛美歌を現代語訳とともに紹介し、作られた背景、込められたルターの神学を解説する。賛美歌から見たルターとは。

【目次】

1 宗教改革の会衆賛美歌(コラール)始まる
  「今来てください、異邦人の救い主よ」
2 信仰改革は礼拝改革へ具体化
  「誉め讃えられよ、イエス・キリストよ」
3 ルターの詩編歌
  「深い悩みから私はあなたに叫ぶ」(詩編130編)
  「神がわれわれに対し恵み深く」
4 信仰の殉教バラード
  「新しい歌をわれわれは始める」
5 主の復活を歌う
  「キリストは死の布に横たわった」
6 聖霊を祈願する教会
  「来てください、造り主である神、聖霊よ」
  「来てください、聖霊、主なる神よ」
7 キリストと教会を歌う
  「今喜べ、愛するキリスト教会よ」
8 教皇もトルコも
  「われわれに恵み深く平和を与えてください」
  「われわれを支えてください、主よ、みことばのもとに」
9 人間の不安と神への信頼─四面楚歌の中での慰めの歌
  「われわれの神こそ堅い砦」
10 カテキズムの学びにも賛美歌 ①十戒
  「これこそ聖なる十戒」
11 カテキズムの学びにも賛美歌 ②使徒信条と主の祈り
  「われわれはみなひとりの神を信じる」
  「天のみ国におられるわれわれの父よ」
12 カテキズムの学びにも賛美歌 ③洗礼と聖餐
  「キリスト、われわれの主はヨルダンに来た」
  「イエス・キリスト、われわれの救い主」
13 子どもと歌うクリスマスの歌─喜びのクリスマス、悲しみの中のクリスマス
  「空高くから私は来ました」
  「天からみ使いの群れが来て」
14 生と死を生きる信仰─死のただ中で生かされている信仰から
  「生のただ中にあってわれわれは」
  「平安と喜びをもって私は行きます」
15 ラテン語四声のモテット─福音を語り続ける
  「死なない、生きて語ろう、主のみわざを」

あとがき
参考資料 本文中で取り上げなかったルターの賛美歌

感想・レビュー・書評

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  • 宗教改革で有名なルターには、実は音楽の素養もあり、讃美歌制作に力を入れていた。
    民衆が知らないラテン語で歌われていた聖歌は、ルターによってドイツ語になり、民衆が歌えるようになったのだ。

    ルターによって作詞・作曲された様々な歌が載っているが、もちろんそれらは時代背景やルターの思想を反映しており、何より聖書に基づいているものが多い。

    説教や讃美歌において、ルターがどれだけ民衆を重視していたか分かった。

  • ルターと賛美歌
    リタ―は礼拝に会衆賛美をはじめて導入した。ルター研究の碩学が讃美歌から捉えたルターについて論じた書。
    Luther introduced congregation praise to worship for the first time. This title mentioned that Luther's research caught from hymns.

  • 《賛美歌はルターから始まった》

    ルターが作詞した50曲ほどの賛美歌のうち30曲をとりあげ、詩の全訳、口語で歌えるようにした歌詞、現在の楽譜を付し、「歌う人ルター」を素描した一書、宗教改革500年の年に

    『マルティン・ルター──ことばに生きた改革者』(岩波新書2012年刊)の著者が、ルターと賛美歌のかかわりについて『礼拝と音楽』誌に2013年から15回にわたり連載した原稿を単行本化したもの

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著者プロフィール

1932年東京に生まれる。東京大学工学部卒、立教大学大学院博士後期課程中退。日本ルーテル神学校卒、日本福音ルーテル教会牧師。ハンブルク大学とハイデルベルク大学神学部留学。神学博士(名誉、アメリカ、ワルトブルク神学大学院)。ルーテル学院大学/日本ルーテル神学校で38年教授、現在名誉教授。

「2017年 『ルターと賛美歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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