- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819111416
作品紹介・あらすじ
誰かのために-被災、使命、決断、団結、最も頼もしい集団の闘いの記録。みんな泣いた自衛隊ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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自衛隊は日陰の存在ではならない。
注目が浴びる時は、国民が困っているとき…。
自衛隊員の中には自分も被災しながら被災者を助けていく。
飛びたくても、飛べないヘリ。
東日本大震災で注目を浴びた自衛隊についての本。
サボっていると思われないように、陰で食事をしたり、腹持ちがいい「赤飯」を食べていると国民から勘違いされるのでやめたり…。
つくづく、大変で感謝しなければならないところが沢山ありました。
原発事故についても書かれています。
一ページ、一ページめくるごとにこみ上げる思い。
本当に、ありがとう。
そして、日本に自衛隊がいてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一章読むごとに涙がこぼれそうになりました。
東日本大震災は、まさしく有事でした。訓練された部隊が、士気高くたゆまず行動したおかげで、助けられた人心慰められた人がどれだけいたことでしょう。ありがたい、有難い活躍でした。
私的感情を抑え、国民を守るために奮闘した自衛隊員。個々(事務官も軍用犬も)の奮闘ぶりにはどうしても涙を禁じ得ません。
しかし、ただの「災害救助隊」ではなく「軍隊」である自衛隊だからこそあの働きができたのだという著者の主張は、今後吟味されるべき問題だと思います。 -
2011年3月11日に東北地方を襲った未曾有の大災害。
自衛隊の一側面である「災害派遣」を伝えるノンフィクション。
「第1部 誰かのために」では、被災時の生々しい様子や懸命の救助活動、被災者の方々への細やかな配慮、隊内でのやりとり等が紹介されています。ひとつひとつのエピソードはとても短く読みやすく、不安を抱えながら生活している人々の心にもすんなりと入っていったのでは。
誇りと使命感を抱いて任務に当たられる尊い姿。国防上の危機に備えて、平時から厳しい訓練を積んで来た自衛隊だからこそ為し得た事です。
私も本書から(つまり、自衛隊の活動から)いただいた勇気は計り知れません。
続く「第2部 災害派遣の舞台裏」で述べられる国防論、付録資料「東日本大震災と原発事故における自衛隊の活動」も必見。
震災直後、たまたますれ違った自衛隊車両。恐らく東北地方に向かう途中であろうトラックに掲げられた「災害派遣」の文字を見た時に感じた、頼もしさ。
被害の大きさや任務に伴う危険を思うと、簡単に「がんばってください」などとは口にできませんでしたが、それでも本当に心から「ありがとうございます、お願いします」という思いでいっぱいになり、涙が出た事が忘れられません。-
「涙が出た事が忘れられません。 」
判ります!
黙々と仕事をする彼等の姿は、崇高でした。。。「涙が出た事が忘れられません。 」
判ります!
黙々と仕事をする彼等の姿は、崇高でした。。。2013/03/15 -
有事の時だからこそ注目される「自衛隊」。
隊員の方々にも一国民の我々にも、様々な葛藤はありますが、あの時勇気を戴いたことは紛れもない事実です...有事の時だからこそ注目される「自衛隊」。
隊員の方々にも一国民の我々にも、様々な葛藤はありますが、あの時勇気を戴いたことは紛れもない事実です……。2013/03/19
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東日本大震災の時の、自衛隊の活動を丹念に追った一冊。
- 今無理をしなくてどうする
この一言がすべてを表していると、そう感じます。
ただ読めばいい、それだけで何かしらは感じ取れるものがあるはずです。
そしてもう一つ、我ながら不思議に感じたのは、
ここ最近"10年後"を意識する書籍を手に取ることが多いこと、でしょうか。
色々と、準備をしておかないとなぁ、、なんて。 -
「より」な本ではあるが、自衛隊の存在価値を証明する本である。
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学生に借りて読みました。新聞の連載の書籍化なのかな?読みやすかったです。法案にいろいろ思うところはあるけど、その中で力を尽くして、いろいろな批判を彼らが受けるのは納得いかない。ほんとうに自慢に思うべき存在だと思うし、国民ももっと活動を知っていなきゃいけないなあ。
自衛隊は災害等の際にインフラや食糧等を現地で調達する必要がなく、自分たちで調達できる「自己完結性」を持つと今までも聞いたことはありました。今回それについての文章もあったけど、「自己完結性というのは人の手がいらないのではなく、人の手があるからこそ」というところが印象的でした。現地に入る隊員の方は勿論、後方支援の隊員の方、自衛隊員の家族の方。税金を公務員に使うのをケチり、態度に文句をつけ、そのくせサービスを過大に要求している風潮があるんじゃないかなあ。過剰な持ち上げ方ではなく、その事実をきちんと知る努力をしなければいけないなあ、と考えさせられました。 -
2015_03_28読
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東日本大震災のとき、まさに国民のために滅私奉公した防衛省・自衛隊の記録。平時は顧みられることなく、批判や無理解にもさらされる自衛隊。未曾有の大災害にあたって、彼らはどのような思いで任務に臨んだのか?
女性自衛官や事務官、即応予備自衛官、警備犬など、防衛省・自衛隊のなかでも特にスポットの当たりにくい部分も紹介しているのがよかった。
著者はおそらく保守的な思想の人で、この本も美談本という側面はあるのだが、あの時、あの場所で、確かに賞賛されるべき行為が、評価されるべき人たちが存在したということは事実だと思う。
終盤では国防の現状にも触れている。人員減、「純粋な」国防予算減。自衛隊は災害派遣専門部隊ではなく、戦闘部隊であり、これからもそうでなくてはならないということ。こういうことの是非も、考えていく必要がある。 -
10年後の悪夢を避けるために、今やらなければならないこと…それができる人に気づいて欲しい…手遅れになる前に…
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隊員の労苦にもっとねぎらいと称賛をしたくなる本。