- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819113427
感想・レビュー・書評
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中卒ながら娘を難関中学に入学させた桜井さんによる算数、国語の教え方。
まさに、目からウロコ、コロンブスの卵的な発想が連発で面白い。
基本的には桜井さんがかなり賢い。
・受験の本質を射抜き(出題者の意図)
・子どもに分かりやすいように噛み砕き
・どのように定着できるかの方法もあみだし、サポートしている。
算数は、大人が常識とおもっているような感覚が子供にはないので、なんでこんなミスするのというのが連発する。
(例えば少数や分数はお金に日々関わっている大人にはリアリティのある考え方だけど、子どもには抽象概念でしかない)
はー、なるほど、子どものリアルわかってるな。
そしてそのためには、子どもの現実に置き換えリアリティを出し理解しやすくする。
そして無駄を省き(計算の仕方の工夫など)
勉強ってこうやって教えるのだな。
国語に対しても的を射ている。
物語文の設問について、言葉の置換の練習というのは、言われるまできづかなかった。
ただ、この教え方は親子とも賢くないと成り立たないのでは、というところが唯一の、そして最大の問題点。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著書はとても小学校受験未経験者の父兄とは思えない着眼点を持っていることに驚かされる。算数については、生きる力があるというか、学問と感覚の擦り合わせを大切にしているというか、知識から知恵に昇華している感覚がある。これは、小学生に理解しやすいようにということは分かっているが、中々大人にはそれができない。
一方、国語に関しては答えから解答するための作業の流れや約束事を子供に学ばせる下りは参考になった。また、長文を読む際は、まるで水に息を止めて潜るような集中力が必要という話は、他書にも同様のことが書かれていて、国語の能力として必要なことなのだと理解しました。