松苗あけみの少女まんが道 (BUNKASHA COMIC ESSAY)

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  • ぶんか社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784821145539

感想・レビュー・書評

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  • 『松苗あけみの少女マンガ道』 | 現代洋子オフィシャルブログ「現代洋子の基礎知識」 Powered by Ameba
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    マンガ家マンガの好著 松苗あけみ『松苗あけみの少女まんが道』(ぶんか社)|マンガ停留所|中条省平 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/16441/

    松苗あけみの少女まんが道 - 株式会社ぶんか社
    https://www.bunkasha.co.jp/book/b512202.html

  • B5版で分厚い「ぶ~け」を読んでた方は懐かしいだろうなあ。私は世代的に少し上なのと、白泉社系のマンガ読みだったのとで、このラインにはあまり詳しくなくて残念。それでも、内田善美先生とか大矢ちき先生とか、めちゃくちゃ絵のうまい人がいるなあと横目で見てたのをよく覚えている。「星の時計のLiddell」なんか、素人目にもわかる超絶技巧だった。内田先生、今どうされているんだろうか。

    松苗あけみ先生も、卓越した絵の描き手の一人だったけど、自らの「まんが道」を綴った本書では、かなり謙遜した書き方をされている。というか、やや自虐がくどい感じがするかも。それが持ち味なのかもしれないけれど、そればっかりって印象で読んでてちょっとつらい。

  • Amazonの紹介文のそっけなさに笑った。
    ぶ~けを購読していた友達がいたので昔から知っていたし、一条ゆかりのグルメ本、ダイエット本、旅行本などにもれなく出てくる作者について、今更知りたいことはあまりないのですが、内田善美について描いてあると聞いて、これは読まねばならないな!と。

    元旦に感想を書いた、「薔薇はシュラバで生まれる」がアシスタント生活について描いたものなら、この本は漫画家を目指した少女の一代記。
    正直面白さなら「薔薇は~」の方が格段に上でした。

    でも、内田善美なのですもの。
    内田善美の描く繊細で精密な絵はもとより、『時への航海誌』という作品は、私のオールタイムベストといっていいマンガ。
    知らないことを知る喜び、ワクワク感を教えてもらった。
    結局、冒険家にも考古学者にもなれなかったけれど、今本を読みながら感じる喜び、ワクワク感は、あの作品が気づかせてくれたもの。
    その内田善美が、いかに丁寧に時間をかけて絵を描いていたかがわかり、その人となりも初めて知ることができて、内田善美目当てで読むには大満足の一冊でした。

    そして驚きなのが、70年代の少女漫画家って、住所がファンに筒抜けで、シュラバに突然ファンが押しかけてくることも日常だったようなこと。
    松苗あけみも大島弓子の家に押しかけたのだとか。
    そう言えば向田邦子も、ドラマが放送されると何かしらの文句の電話がくるとエッセイに書いてたな。
    個人情報だだ洩れの時代。怖すぎる。

  • 一条先生のエッセイ漫画にたまに、名前やイラストが出ていて知っていたが、本人の漫画は初めて読んだ。 ほんとに一条さんに絵が似てる。 「マジックラブ チャイルド」はKindleのサンプルで読んでみて、好みだった。 読んでみようかな。

  • 一条ゆかり先生の話など沢山でてくる。
    作家さんのお家に突撃とかあったんですね。
    すごい自虐的に面白く描いてらっしゃるが、ヒット作だして家買うぐらいずっと続けられてるだけですごいと思う。
    純クレ、きになる

  • 松苗あけみの自伝エッセイコミック。半ば引退したような物言いだけど、確かにこの数年は新刊見てなかったかも。わたしは少し下の世代だけど、まさに松苗さんが辿ったような青春時代を送り、実際にピンポンはしなかったけど、マンガファンの友人と石ノ森章太郎宅や竹宮恵子宅、大島弓子宅(や日本サンライズや虫プロ)を見に行ったり、友人の紹介で同世代のマンガ描く人とイラスト交換したり、友人がプロのマンガ家なので、アシスタントしに行ったり、やれ懐かしや。創刊当時のリリカも覚えてるし、松苗さんのデビュー作、当時のぶ~けの綺羅星のような新人作家達も懐かしい。純情クレージーフルーツも大好きだった。それにしても、細々ながら描き続けてくださるのはうれしい。当時のぶ~けの作家で、大好きだった吉野朔実はこの世になく、三岸せいこも内田善美も三浦実子も水樹和佳も漫画家を辞めてしまったいま、続けているだけでも凄いことなのだ、と改めて思った。

  • 「純情クレージーフルーツ」大好きでした。『ぶ~け』読んでました。あの罫が入った独特なデザインのコミックス、好きでした。あの頃の様子を知ることができるなんて。松苗先生ありがとう。漫画家の家を訪ねたりって普通だったのか。登場する漫画家がもう私にとっては綺羅星のごとく。一条ゆかり先生、汐見朝子先生、弓月光先生、有吉京子先生、内田善美先生。一条ゆかり先生が針も聞かないほど苦しんであの名作群を生み出してくださったことに感謝。内田善美先生は買って意に孤高の作家さんを予想していたけど、とっても優しいお姉さんで私生活がまた美しい。内田先生の様子がこれだけ世に出たことはないんじゃないか。これは松苗先生から現在全く世間との接触を断っておられる内田善美先生へのラブレター本ではないかと思う。松苗先生は周囲に優しい人が多いなぁ。庄司陽子先生も最近半生を漫画にされたけど、あちらはギスギス・ドロドロで読んでて辛かった。作者の個性にもよるのかな。
    ところで『ぶ~け』がなくなっていた(『クッキー』になっていた)ことを全く知りませんでした。どおりであのコミックス群を見かけないわけだ。

  • 少女漫画家達の日常が垣間見れます

  • 『純情クレイジーフルーツ』の松苗あけみさんが、ご自身のまんが人生を振り返られたエッセイマンガ。特徴のある絵柄と作品の雰囲気そのままに、コンプレックスと野望?と奔放さを感じさせる歩みは、楽しくもすごいです。もう還暦を超えられてる(一条ゆかりさんは古希!?)という事実に驚き。ビッグコミックスピリッツに掲載された『原色恋愛図鑑』くらいしか実は読んでいないので、この機会に他の作品にも触れてみたいです。

  • 昔から松苗あけみさんは大好きなので、この本は見逃せませんでした!
    書店(実店舗・ネット両方)で手に入らず、Amazonで見つけた時は小躍りしました(≧▽≦)

    小学生の頃からイラストを描くのが好きで、高校生の頃、後輩が作った漫研に入れてもらい人脈を広げていくのですが・・・
    本人が広げようと思っていないのに太い人脈ができていくところがすごかった。
    内田善美先生につながり、そこから一条ゆかり先生へ。

    ご自身曰く、「ネーム作りが苦手」ということなのですが、それでも一条ゆかり先生が「この子なんとかならないかな?」と『ぶ~け』編集部に紹介してくれて、
    ※『ぶ~け』前に『リリカ』という雑誌でも描いていたのですが、休刊になったため『ぶ~け』へ。
    そこからネーム作りのスパルタ教育を受けるという・・・なかなか無いサクセスストーリーなんじゃないかな?と思いました(^▽^;)
    そして、そんなストーリーが、テンポよく軽妙に描かれていてホント楽しかった。
    自身の作品である『純情クレイジーフルーツ』のキャラに負けない、濃ゆいキャラ!

    また、今では考えられないことですが、松苗さんが学生だった頃は、ファンが漫画家さんのお家を訪ねて、仕事風景を見学させてもらったりということが普通に行われていたという驚きΣ(・□・;)

    ご自身の作品そのままに、ガッツリ書き込んである絵で、面白おかしく当時を描いた本作。
    松苗さんのファンの方以外にも是非読んでいただきたい、元気の出る作品です。

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松苗あけみの作品

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