- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822201593
作品紹介・あらすじ
会社は誰のものか。あるべき企業統治の姿とは。創業家の終焉。カリスマ経営者の退場。「何でこんなことになってしまったのか」最高顧問、井植敏のインタビューを基に、電機大手最後の同属企業、三洋電機凋落の真相に迫る渾身のドキュメント。
感想・レビュー・書評
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石油ストーブ事件
一酸化炭素中毒で購入者が亡くなる
2006年では、バブルはメガバンクのせいだとされる(不良債権買わされたり)
山洋電気はパナソニックに買収される
恣意的に役員を選んだりしていたのでガバナンスが効いていない
創業者は松下幸之助の義理の弟詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2007/6/23
僕,5年ほど前に,この会社に就活しました.
まあ,インターンで選考漏れして,「そーかい」と思った後に,研究所に見学行って「うーん,なるほど」と思ってやめたんですが・・・.
# 情報なくてすみません.
ゆうても日本が誇る(誇ってた?)グローバル企業SANYOです.
あの頃はまだ,ある程度良かったんだと思う.
本書を読んで,同族支配に基づく家族的経営が如何に強くあり,そしてまた瓦解するときには如何に恐ろしいものかという事が考えされました.
従業員や現場には強さがあるのが,トップマネジメントがそれをメチャクチャにしてしまうことがある.
僕も一時,超小口の株主として,
この本でも話題になったゴールドマンサックスなどへの時価の4分の1程度の優遇価格での第三者割り当て増資
に反対票を投じた事がありました.
# そういえば・・・
ようやくトップも入れ替わり,まともな経営に変って行き始めているのでしょうが.
結構,この手の本って面白いし,勉強になりますね. -
昔、日経ビジネスに連載されていた、三洋電機凋落のドキュメンタリー。創業家である井植社長のインタビューを挟みつつ構成され面白い。
しかしパナソニックはなんで三洋電機を買ったんだろう?いまだ分からん。 -
始まりがあるものには、必ず終りがある。
逆に言えば、終りがあるということは、始まりがあったということになる。
この本に描かれる井植敏氏の「物語」は、創業者・井植歳男氏が創った三洋電機が舞台になる。
どちらかと言えば、終りの始まりが描かれている。
ただ、それは創業家井植家の終りの始まりであり、三洋電機は始まりの終わりとして描かれている。
つまり井植家としては「同族企業としての社会的責任と弁解性の確保の難しさ」であり、三洋電機としては「同族企業からの脱皮であり、さながら成人式」だ。
三洋電機は一時期、勝ち組企業だったのに、いつの間にか負け組企業になってしまいましたね。
このことが語るように、ある一定の時期を見ただけで、企業をどうのこうの言うことは間違っていると思う。
たとえば、あれだけ持て囃されたライブドアの堀江氏だって、逮捕されれば「亡国の徒」として歴史に残っている。
けどそれは、現在進行形の物語でしか無い。
もし過去形の歴史物語になったとき、堀江氏は「数年間の雌伏の時を経て―」なんて言われるかもしれない。
三洋電機も、結局はそうでしたな。
約2年半前は「存亡の危機」だったけど、どれだけ長いスパンで見ても電池事業は超優良で、結局は松下電器が買っちゃった。
そう思うと、なんだか感慨深い。
……あ、内容に関してですが、☆3つ程度の普通の出来。
ただ、井植氏にインタビューってすごいな、おいと思い、☆4つ!!(マチャアキ風)