藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー

著者 :
制作 : 日経ビジネスアソシエ 
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822222963

作品紹介・あらすじ

不平等かつ理不尽で運に左右されることもあるビジネスの世界。その中で腐らず成長し続けるための方法を"本音"で教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    なんというか・・・新人向けの教科書っていう感じで、自分からしたら「言われなくても分かっている」と思いながら読んでいた。笑
    また、書いている内容は確かに正論なんだけど、「経営者としてこういう社員なら使いやすい」というエゴが節々に感じた。
    まぁ、使いやすいと思われることは、ビジネスマンにとって確実にプラスなのだから良いんだけども。

    この本以外でもそうだが、藤田晋は決して浮かれていなくて、地に足が着いていて、謙虚さというか落ち着きを随所に感じる。
    ゴリゴリの経営者であるはずなんだけど、そういった経営者によく見られる獰猛さをあまり感じない。
    冷静沈着で自身や自社を客観視できているのかなぁ。
    経営者としてこの落ち着きは非常に大切なんだろうが、こうも淡白な人は絶対に上司にしたくないなと思った。笑

    少し批判が入ったが、一人のビジネスパーソンとして、「藤田晋」は間違いなく成功者の一人であり、尊敬している人物の一人である。
    「場の空気を読む」「モノマネ⇒改良」「商談なんて、所詮は自分のエゴ」などなど・・・
    参考になる場面は沢山あった。

    「勝つための環境づくり」といった点は、本当に自分の課題の一つだね。
    言うには易し、行なうには難し・・・
    そのスキルをこれからも高めていきたい。


    【内容まとめ】
    1.少なくとも投げやりにならない
    どんなに忙しくてもその忙しさを楽しんでいるような前向きな人もいます。
    しかし、それができる人は多くないので、下手に真似をしないほうがいい。
    むしろ、私たちが心がけるべきは、少なくとも投げやりにならない。これに尽きるのではないでしょうか?

    2.トップ営業マンと言われる人は、とにかく飛び込む勇気、行動力がある。

    3.最も怖いのは、「周りから持ち上げられて自分を見失うこと」。
    そうならないために、私はおだてられても、本来の自分から目を逸らさないようにしています。
    冷静に客観的に自分を捉えれば、まだまだおだてられるほどではないと気づきます。
    それがシビアな現実であっても、正面から向き合うことが大切です。

    4.仕事においては「場の空気が読める」「相手の気持ちが読める」という意味でのコミュニケーション能力が一番重要。
    これは、ひいては積極的に相手に関わろうとしているか、相手を知ろうとしているかを表すとも言える。

    5.モノマネはダサイが成功の早道
    ビジネスの世界は、先行者たちの努力や苦労の上に築き上げられている。
    独創的な発想だけで新しいものを作れると考えるのは、傲慢以外の何物でもない。
    モノマネは言葉の響きこそ良くないが、時間や労力のカットなど、ビジネスチャンスをものにするにはとても有効な手段。
    良い事例は、見習うべき手本として真似をして、そうしながらも自分なりにビジネスの構造を理解し、解釈し、経験や知識を蓄えて、そこからオリジナル商品を生み出す!!

    6.人を説得する、動かすというのは、所詮は自分の欲求を通すことであり、つまりエゴです。
    自分のエゴに、簡単に他人が動かされるわけがありません。
    「人は簡単に動かないものだ」と覚悟して、目的のために出来る限りの努力をして環境整備することが重要!


    【引用】
    p10
    ・怒鳴られた時こそ前進しよう。
    怒られることの本当の怖さは、怒られること自体にはありません。
    本当に怖いのはその後で、怒られたことで自分の足が止まってしまうことにある。
    怒られても頑張って次の一歩を踏み出すクセをつけましょう!


    p15
    世の中にはごく稀にどんなに忙しくてもその忙しさを楽しんでいるような前向きな人もいます。
    しかし、それができる人は多くないので、下手に真似をしないほうがいい。
    むしろ、私たちが心がけるべきは、少なくとも投げやりにならない。これに尽きるのではないでしょうか?


    p54
    効率を考える前に、まず場数を踏めるかどうかが大切です。
    場数を踏めなければ、知識も経験も身につかない。ヒマな仕事でキャリアは身につきません。

    私が見てきた範囲でも、トップ営業マンと言われる人は、とにかく飛び込む勇気、行動力がある。
    学歴や能力があって、さらに行動力もあればもはや無敵です。


    p80
    ・程々のモチベーションが継続のコツ
    モチベーションは高からず低からず。
    ビジネスパーソンとしてこれから過ごす時間は長いんだ、まだこの先があるんだということを若いうちからしっかりと意識しておくといい。

    常にどこかで「まぁいいか」と思うようにすることも、モチベーションを安定的に保つには有効です。
    モチベーションを長く持続させるためには、「ほどほど」を保つのがコツなんです。


    p88
    ・最も怖いのは、「周りから持ち上げられて自分を見失うこと」。
    そうならないために、私はおだてられても、本来の自分から目を逸らさないようにしています。
    冷静に客観的に自分を捉えれば、まだまだおだてられるほどではないと気づきます。
    それがシビアな現実であっても、正面から向き合うことが大切です。


    p111
    仕事においては「場の空気が読める」「相手の気持ちが読める」という意味でのコミュニケーション能力が一番重要。
    これはひいては、積極的に相手に関わろうとしているか、相手を知ろうとしているかを表すとも言える。


    p133
    ・部下を盛大かつ頻繁に褒めよう
    褒められる事は、いいお給料や高いポジション以上に、実はやる気の大きなシェアを占めている。
    褒められることは認められることであり、それ以上に人にやる気を起こさせるものは中々ない。


    p136
    ・叱り方
    確かに叱る事で生じるリスクもあるが、躊躇する必要はない。
    「組織のため、部下のため」という前提を忘れずに、感情的にならないよう、また理由が明確に分かるように叱れば、相手にも伝わります。
    権力を振りかざして怒りをぶつける叱り方ら問題外!!

    基本は叱った後に暗い雰囲気にならないように注意する事。
    また、一方的に叱るのではなく、上司自ら改善策を出すなどして、建設的な話し合いになるように。


    p144
    ・「丸投げ上司」は見放される。
    前に会社で「技術力を強化しよう!」と宣言した時、自分でもプログラミングの基礎などを本で読んで学んだ。
    →アウトソーシングはもちろん大切だが、「丸投げ」してしまったら置いていかれてしまう!


    p152
    職場で長く生き抜くことを考えると、管理職より専門職の道でスキルを磨いて上を目指した方が良いのでは?
    管理職は少ないポストを争う戦いが続き、派閥争いなども関係し、仕事上の能力だけでは出世できないかも。。。
    一方の専門職は、何歳になっても知識や経験が刷新され続けるため、高いニーズがあります。
    (その分、専門を極めるための絶え間ない努力が必要ですが、、、)


    p164
    ・モノマネはダサイが成功の早道
    ビジネスの世界は、先行者たちの努力や苦労の上に築き上げられている。
    独創的な発想だけで新しいものを作れると考えるのは、傲慢以外の何物でもない。

    モノマネは言葉の響きこそ良くないが、時間や労力のカットなど、ビジネスチャンスをものにするにはとても有効な手段。
    良い事例は、見習うべき手本として真似ましょう!!
    真似しながらも自分なりにビジネスの構造を理解し、解釈し、経験や知識を蓄えて、そこからオリジナル商品を生み出す!!

    変なこだわりでモノマネを拒否し、独自性に執着するのはいけない。
    が、いつまでもモノマネの域から脱しないのもまたいけない。
    真似から入り、経験を積んで、そこから独自性を出すという考えが大切!!


    p176
    ・会議こそ準備万端、シミュレーションを忘れずに!
    優秀な社員ほど、情報収集や資料作成といった会議前の準備に手を抜きません。
    また、発表内容や他人からの無茶振り質問なども、シミュレーションを重ねていれば、本番でも慌てずに受け答えができる。

    会議の理由は「何かを決定する」か「情報共有する」のどちらかです。


    p182
    ・泊りがけの合宿で視点が変わる
    合宿でしか得られないこととは?
    参加した全員が目の前の仕事から離れて、中長期的な視点でビジネスを考えられる。


    p186
    ・「到底無理」な目標が成長を促す
    仕事でも何でも、目標を立てる時はボトムアップで考えてはダメ。
    自分の今の力から逆算して、このぐらいはいけるだろうと思って目標設定するとプラスアルファが出てこない。
    それよりも、「こうしたい」「こうなりたい」という目標を立てると、人は目標に近づこうとして本来の力よりも大きく成長します。


    p209
    ・人を動かすのは言葉より環境
    言い方や会話のテクニックよりも、説得するための環境作りができていたか?
    優れたマネジメントをする人や成果を上げる人には、「まず環境を整えていく」という特徴がある。
    人を説得できる人というのは、自分の会話力を磨くことより、説得力のある環境を整えることに注力している。

    ・離職率低下のための、社員による人材紹介制度
    ・5年後の長期休暇
    ・近距離通勤者への補助金

    人を説得する、動かすというのは、所詮は自分の欲求を通すことであり、つまりエゴです。
    自分のエゴに、簡単に他人が動かされるわけがありません。
    「人は簡単に動かないものだ」と覚悟して、目的のために出来る限りの努力をして環境整備することが重要!

  • ・目標を立てるときは、ボトムアップで考えてはダメ。こうしたい。こうなりたいと思う目標を立てる。
    ⇒実現可能性とのバランスを考え、あえて高めに設定する。
    達成することを目標にするのではなく、より高い成果を出すために目標設定する。

  • 「効率よりも場数が能力を決める」効率を考える前に場数を踏むことが大事。場数を踏むには行動することが大切。高学歴の人によくある傾向は、プライドが邪魔して行動力が鈍る。学歴と行動力があれば完璧だけど、どちらかに偏ることが多い。
    知識や学歴がなくても、行動力があれば仕事はできる。共感です。
    「力の抜き方が分かった時が伸び悩みの危機」年を経て経験を積み、仕事に慣れてくると力の抜き方が分かってくる。新しい事をやるのがどんだけ面倒か分かってくるので回避しようとする。結果としてジジイ臭くなり、成長の可能性がなくなる。
    時代にあった知識や情報を学ぶ姿勢を忘れないことが大切。
    「目標は一つに絞り込もう」複数の目標を掲げても全てを達成できるか。達成できても力が分散して、平凡な結果に終わることが多い。一つに絞れば、迷った時に立ち戻る位置も一つなので、たとえ他の目標や願望が浮かんでも、今やることかの判断がしやすくなる。
    「情報共有の仕組み作りができる人は真に優秀」情報共有の仕組みづくりは成果につながりにくいし、相当のパワーが必要。

  • 2024/03/11読破 
    一言 藤田さんの著書の導入編

    感想 自信の裏返しは、素直でいること、というのが1番響きました。取り繕うよりも、素直でいることが1番自信があるようにみえることを学びました。

    下記は印象に残った点

    p58
    若さは隠した方がいい

    p74
    脱落する順番
    1.忍耐力のない人
    2.目標設定の低い人
    3.変化できない頑固な人

    p91
    虚勢を張る事は良くない.自然体でいることが、余裕や自信の裏返し

    p165
    顧客の為といっても、最後は自分の見識によって決める 

  • 10年ぶりに付箋がついているところを読み返していたが、四十代の今読んでもハッとさせられることが多い本

    ・マネージャーが現場に介入しない事
    ・プレーイングマネージャーではすぐに限界がくること
    ・出来る人よりも志の高い人と付き合う事
    ・部下への叱りかた
    ・孤独と批判に強くないといけない事

    新しいビジネス本を読みにいくのではなく、もう一度読み返してみようと思いました。

  • 昔読んだ本の登録。
    処分するんでパラパラと読み返したけど、今読んで当たり前に感じるってことは当時は新しいことだったんだろうなぁ。
    こんな本が積み重なって働く人のマインドが少しずつ変わっていってそれが広がって新しい時代に繋がっていくんだなぁ。
    現在の働き方改革の最初の一歩のころの本と言えるかもしれないな。

  • 「ストレス解消はブログ」で(笑)
    やっぱりみんなそうなんやん。
    ただ僕としては大丈夫と思っても周りからしたら際どいみたいでσ^_^;
    それからは立場的に書かないようになってホンマにストレスフルです…orz

    「できる人より志の高い人と付き合おう」
    自分の志は高いのか?
    少なくとも今言えるような志は無いわけでσ^_^;
    まあ反省ですね。

    それはさておき成功を収めておられる方の仕事学は参考になります。
    やっぱり共通するのはスピードですね。
    いかにスピードを上げるために努力するか。
    明日も頑張ろうd(^_^o)

  • どんなヒルズ族かと馬鹿にしていたが、35歳でこの内容を書けるとは、やはりすごい人なんだと改めて関心。
    突飛なことを並べ立てるのではなく、当たり前のことをきちんと、自分の経験に基づいて書いている本。分かりやすかった。

  • "職場のストレス発散・目標確認(自己客観視)はブログで

    目的がブレなければ交渉は負けない

    新聞は興味ないところから読む
    情報は鵜呑みにせず仮説を立てる"

  • 評価されないのは上司を見ないから。
    新しい環境では早く結果を出して認められる。
    場数を踏む。
    若さを隠す。多くを語らない。
    マネージャとしての仕事量を増やす。
    現場の仕事に介入しない。
    8人以上の会議はやらない。
    プレゼンは相手に話をさせる。
    部下は叱られたい。建設的に。
    顧客第一主義はビジネスの一要素に過ぎない。
    企画は情報の量で決まる。
    会議を情報収集の場と考える。
    サボると取り残される。
    定例会はやってみて無駄なら止める。
    1枚の紙で「今日の会議内容はこれです」
    メールソフトを閉じておく。
    言葉では無く動かす環境を作る。
    ネーミングで浸透させる。
    移動中は読書。会社で出来ることをしない。
    お酒の席は心から楽しむ。
    オブラートに包まず率直に言う。

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。サイバーエージェントを1998年に創業し、2000年に史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。インターネット産業で高い成長を遂げる会社づくりを目指し、「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンにABEMA、インターネット広告、スマートフォンゲームなど革新的なビジネスを数多く手がける。『渋谷ではたらく社長の告白』『起業家』『藤田晋の成長論』など著書多数。

「2022年 『心を鍛える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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