- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822236717
作品紹介・あらすじ
なぜ今、ESG(環境・社会・ガバナンス)なのか。投資家、運用機関、CSR部、IR部はいかに対応すべきか。ESGに最前線で向き合ってきたアナリストが、その成り立ちと最新動向を徹底解説!ESGのすべてがわかる。
感想・レビュー・書評
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ESGブームの背景は「投資リターンの在り方に、環境、社会、ガバナンスの3つの要素の関連を深めてきたという変化が1つ。そして、リーマンショックや欧州金融危機の結果、短期的投資より長期的投資が選好される傾向が一部に強まったことが2つ。そして、責任投資原則が広範な支持獲得に成功し、投資運用業界の委託・受託の関係を通じて流れが増幅されたのが3つ目。そして、日本では、特に外国人投資家を意識した株価維持という経済対策のひとつの手段として位置づけられたことが4つ目。」
「ESG投資家がより欲しているのは、選定された重要課題であり、トップの一貫したメッセージとそこに語られるESG側面からの戦略と価値創造ストーリーであり、取り組みの進捗と金銭換算されたインパクトなのである。」
ESG投資家に向けたIRのポイントは
「情報開示をCSR担当部署だけの職責にしないこと」「『当社はESG課題のうち、展開しているビジネスの内容や特性に照らして、これらの課題が最も重要だと考える』と言い切るために、重要課題の選定を行うこと」「各媒体でのトップのメッセージを一貫性あるものにすること」「選定された重要課題や取り組みの方向性から、対話を継続したいESG投資家像を浮かび上がらせること」「僅かでもよいので、取り組みの成果を継続して開示する挑戦を続けること」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
肯定でも否定でもなく社会的にESGの方向に向いているようです