- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822237325
作品紹介・あらすじ
「ニュートンが万有引力の法則を発見した瞬間」「湯川秀樹が中間子を思い付いた瞬間」――。偉大な物理学者たちによる「創発」は、いかなるプロセスから生まれたのか。著作や論文にも記されていないひらめきの秘密は、「墓」にあった。
物理学者の墓石に刻まれた文字からは、生前の業績だけではなく、遺族や友人たちの思いや、亡くなったときの時代背景などが浮かび上がってくる。自らも物理学者であり、数々のベンチャー企業を創ってきた筆者が、世界を変えた天才たちによる創発の軌跡をたどるとともに、現代のイノベーション論にも言及するスケールの大きな著作。
感想・レビュー・書評
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【おすすめポイント】
湯川秀樹や仁科芳雄、ニュートンら著名な物理学者のお墓を訪れた紀行文というだけでなく、彼らの業績やそこに至るまでの背景を語っています。
物理学の知識がない人でもその業績や理論を簡単な解説で知ることができ、さらに背景を知ればゆかりの地やお墓を訪ねてみたくなります。
【請求記号】420.28:Ya
【配置場所】2階
【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB00293000詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
硬軟織り交ぜた読ませる内容。リーゼ・マイトナーの章にはくるものがあった。氏の存在すら知らなかった・・。また、多磨霊園に訪れたくなった。湯川氏のエッセイは非常に面白い、というので何か探して読んでみたくもなった(授業は難解だったそうだが)。
20世紀初頭の物理学の各種革命により、世界観は変わった。量子力学だけでなく、古典物理学も何かと難しいが、何としてでも理解を深めたい。本書を読んでなぜかそう強く思った。 -
《教員オススメ本》
通常の配架場所:教員おすすめ図書コーナー(1階)
請求記号:420.28//Y24
【選書理由・おすすめコメント】
世界を変えた天才物理学者たちによる創発の足跡をたどることによって日本の科学とイノベーションの現状と未来について考える。イノベーションの危機を生み出した現代の構造的な要因や、日本の科学再生に向けたアイデアが提示されている。(経営・佐竹博先生) -
これがタイトル通りの本なんだけど、めちゃくちゃ面白かったんだわ。
文字が大きくて読みやすいのもあるし、文章がうまいのも、あと、それぞれの物理学者の墓を訪ねる旅に、著者がその人をどう尊敬しているか説明してくれるんだけど、それがそのまんま、物理学の解説になってるの、それも、素人向けの……。
小学生でも、将来そっちに進む子なら読めるでしょう。
中・高は、買い!
2017/07/12 更新 -
物理学者が物理学者の墓を訪ねる。すごくわかるような、なんでそういう人でも墓なの、というか。ともかく学問の先達に対する敬意がゆっくりと伝わってくる。物理が好きじゃない私にも。