リクルートのナレッジマネジメント

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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822242091

作品紹介・あらすじ

やれるもんなら、マネてみる?営業利益1000億円、復活した元祖ベンチャーの秘密。社員が主役のビジネス物語。

感想・レビュー・書評

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  • ナレッジマネジメントの事例を物語形式で構成され、読み易い。

    体系的な話をまとめた学術本ではないが、様々な事例を自分の仕事でどう応用するかを考え、自分なりに抽象化する事でどの様に実践したらよいかが見えて来る。

  • ナレッジ共有の作り方を具体例を豊富に入れた著書。
    目的と仮説検証を徹底的にすることと、Why do?の大切さを理解した。

    「使ってなんぼ。使われてなんぼ。」に象徴される顧客(相手)のことを理解し尽くすリクルートの強さが感じられる一冊。

  • ナレッジマネジメントの手法としてめちゃくちゃ古く、やり方そのものは参考にならない。しかし、本質的なことが描かれているため、2024年現在でも使える要素は満載であった。

    ◯メモ
    ・ナレッジマネジメント=経営戦略。
    ・仕組みを作るよりも、まずは何を解決すべきかを徹底的に考える。
    ・流行らせるなら共通言語化、社内用語を作るべき。※チームXと同じようなことが書いてあった

    ◯知のツールを作るだけでは意味がない
    ・100点のマニュアルつくって誰も使わないより、30点のマニュアルで誰かが使うマニュアルのほうが良いに決まってる。
    ・更新性をもたせる。まずは最低2人から更新させることで、ツールを当たり前にする。
    ・ナレッジは「使ってナンボ」「使われてナンボ」

    知の共有だけでは意味がない。
    使われること、更新されることを考えることがナレッジマネジメントの要諦である。

  • 具体的なエピソードを踏まえたナレッジの整理と共有。

    うまくいった話よりも、思ったように進まない苦境に学びがあります。

  • 2019/12/7

  • ビジネス本は名著以外は18年も経つと古臭くなるものです

  • ナレッジマネジメントってもはや死語じゃないかってくらい聞かなくなった言葉ですね。なので、その観点では、まるで役に立たない本だなあと思います。
    ただ、ナレッジマネジメントを構築していく過程での、リクルート流の仕事のやり方は、とても参考になりました。
    自社内の活用の仕方がとてもうまいんですね。自分は自分と現場の人達しか使えてないので、ダメだなあと思います。

  • 装丁・レイアウト・文体は軽薄であるが、存外にナレッジマネジメントの本質を突いている良書。

    ナレッジマネジメントと言うと、大上段に「理論」だけを展開する教科書的な本は腐る程あるが、現場での落とし込みのプロセスと、その苦労がよく見える本。

  • 非常に面白い本でした。
    ナレッジマネジメント=経営戦略として捉えており、
    実現から定着までの進め方が素晴らしい。

    仕組みを作るよりも、まずは何を解決すべきかを
    徹底的に考え抜き、その実現手段がナレッジマネジメント
    だっただけという考え方が良いと思う。
    情報共有が必要とか、生産性向上という漠然とした意識では、
    ナレッジマネジメントなんか実現しないと書いてます。

    また、ルールなんてどうでもよくて、
    実現に向けてどれだけ想いを持てるかが大切で、
    だからこそ泥臭い仕事や大変であっても実現出来るとも
    読み取れました。

    まさにその通りであり、それが分からない限り、
    組織はナレッジマネジメントを実現出来ても
    定着までは出来ないんだろうなあと思いました。

    超オススメです。

    【参考になったこと】
    ・単なる方法論ではなく、プロセス=コンセプトを共有する
     たとえば、同種の課題にぶつかった人が、どんな答えを
     出したか検索して、その考え方を吸収することができれば、
     先にあった事例に自分の考えをプラスして、それ以上の
     提案が可能となる。

    ・情報感度の高い人間は、様々な種類の情報を自分の仕事の
     ナレッジに翻訳出来る。

    ・ナレッジマネジメントを本気で実現していくためには、
     事業のフロー自体を再構築して、ナレッジが無理なく
     共有され蓄積されていく組織風土を作っていく必要がある。

    ・どんなナレッジを共有したいかでアプローチは違う。
     そのまま出してもわからない情報を共有するのか、
     そのまま情報を出したら大体分かる情報を共有するのか、
     そこの見極めが大切。

    ・そのまま出してもわからない情報を共有する場合、
     それは自社のフレームワークを作ることと同義。
     作って使ってもらうための仕組みを作ること。

    ・まずは組織がどうあるべきかを考え、
     その後に人がどうあるべきかを考えること。

    ・知識創造の促進要件
     意図、自律性、創造的カオス、冗長性、
     最小有効多様性、愛・信頼・コミットメント

    ・ナレッジマネジメントを成功させるためには、
     運用設計と品質管理をおろそかにしないこと。

    ・ナレッジとは生み出すだけでは駄目で、
     それを広めるところまで行って初めて意味がある。

  • ナレッジマネジメントという言葉が流行りだした頃の実例を綴った感じ。当時はイントラに情報を集約するだけでもすごかったのが、リクルートのノリで頻繁に更新し双方向性をもたせたことが成功の秘訣でしょう。今で言えば社内SNS的なことを旗振ってうまくやったなぁという感じ。成功例ではあるけど突っ込みどころが満載なのがこれまたリクルートらしい詰めの甘さというか勢い重視というか。こういうの嫌いではないですけども。

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