オリジナリティ 全員に好かれることを目指す時代は終わった

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822255527

作品紹介・あらすじ

批判上等! 鮨さいとう、新政酒造、よろにく……
超人気店がやっている閉塞感から抜け出すための51の信条

鮨さいとう 「来てくれる人にわかってもらえればいい」
よろにく  「刺さる客にきっちり刺さればいい」
新政酒造  「客が最初から納得する酒を作ろうと思っていない」
?邑(きむら)「客は東京に100人いればいい」
ひさ田   「常連客が喜べば、他に誰がケチ言おうがどうでもいい」
HAJIME  「自分たちのファンでもない人の声に耳を傾けてはいけない」

◆オリジナリティのない人は、生き残れない時代が来る!◆
『ミシュランガイド』で星付きの飲食店、日本酒の蔵元、高級レストランに野菜を卸している農家、といった食の世界のプロフェッショナル15人に、大ベストセラー「レバレッジ」シリーズの著者、本田直之氏がインタビュー! これからのすべてのビジネスパーソンにとって、未来の生き方の大きな指針である「オリジナリティ」を突き詰めるためのヒントが詰まっている一冊です。


本書に登場する15人の食のプロフェッショナルたち
◆鮨
鮨さいとう 店主 齋藤孝司氏
?邑(きむら) 店主 木村康司氏
すし処 ひさ田 店主 久田和男氏
鮨とかみ 前総料理長 佐藤博之氏

◆日本酒
新政酒造 社長 佐藤祐輔氏
松本酒造 取締役/杜氏 松本日出彦氏
平和酒造 専務 山本典正氏

◆和食
傳(でん) 店主 長谷川在佑氏
くすのき 店主 楠忠師氏
日本料理 店主 たかむら・高村宏樹氏
よろにく オーナー 桑原Vanne秀幸氏

◆フレンチ
Dersou(デルス) オーナーシェフ 関根拓氏
HAJIME オーナーシェフ 米田肇氏
Clown Bar シェフ 渥美創太氏

◆農園
梶谷農園 オーナー 梶谷ユズル氏

感想・レビュー・書評

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  • ビジネス書として、オリジナリティを見つける&高めるためのヒントを探そうと手に取ったが、飲食業界でオリジナリティを発揮して活躍しているロールモデルそれぞれがシンプルに面白く、楽しく読んでしまった。

    オリジナリティを発揮するためのヒントとしては最初に総論として51個が紹介されているが、意表を突くものはない。
    また、中には矛盾するものもある。(早くスタートする←→スタートは遅くてもいい)

    多くのヒントに共通するのは、自分の思った道を行くということ、周囲に合わせないこと、ひたむきであること、である。
    自分が思うベストがあるのであれば、常識を破壊する異色の組み合わせを試してもいいし、王道を攻めても良い。
    値段を高く設定してもいいし、辺鄙な立地を選んでもいい。

    ただしどのルーツを選ぶにしても、応援してくれる人やファンを大事にするとか、料理の研究や練習を徹底的にやり通すといった基本的な徳は大事にしなければならない。

    本書の中で登場する、「円(えん)」という概念は興味深い。これは守破離に近い。
    伝統、基本、王道、常識のような保守的な領域と、個性、進化、革新、創意工夫といった先進的領域、そのボーダーラインを意識するのが「円」だ。
    この円のラインをどこに引くかというのは個々人によって異なるが、評価を得るのは円の半径がしっかり大きい人なのだと思う。

    オリジナリティを発揮するためには守破離の守をまず抑えなければならず、型破りをするためにはまず型にはまる必要がある、ということに共通する。

    自分なりのオリジナリティを発揮するのであれば、まず守となる円の中(基礎)を、自分の興味のあるテーマに邁進して全力で固めていくのが先決、ということだろう。オリジナリティは、その先にある。

  • 以下引用


    なんでもできます、というのでは、突き抜けた支持は得られない。むしろ、これしかできない、のほうがわかりやすい

    人気になってマスに広がると、ミスマッチが起こる。ネガティブな書き込みをしている人の通りにしても、彼らが責任をとってくれるわけではない

    そんなことをしているうちに、面倒な店だといううわさが広まり、週に3、4日も坊主になる。しかし、ここで時間制を代えなかった。値段も下げなかったポリシーを。曲げると、一時的には売り上げは上がるが、長期で見れば店はしずんでいく

    中途半端にしない

    否定されることを恐れない

    間違った方向にいったことで、自分を知ることが出来た

    ファン以外の声に耳を傾けない

    自分の店に来てもらうための武器

    うちでないとできないものをつくる。そうでないとリピートはない

    お客さんにこびない

    ここでしか食べられないすし

    暇になっても客単価は下げない

    値段だけで判断していらっしゃらなくなってもしょうがないと割り切った

    遠くていい、店にめがけてきてもらう

    賛否両論がまきあがっても、オリジナリティを貫く

    一回で心をつかめなかったら次はない


    競争のないところにいけば自由になれる

    合わないひとは合わないでいい

    店主がだめなお客をあしらわないと、だめなお客に振り回される

    お店が客を選ぶ

    暇でも客単価は変えない。圧倒的な付加価値

    徐々に値上げ。ちまちま。苦情もあったが、値段だけで判断される人はいなくなってもいいと割り切った

    値段をあげた分、いいサービスができれば。営業時間を減らし、宗3日

    いい仕事には自分が楽しめてゐること。生活にぎちぎちせず、ゆとりある気持ちの対応をするのが大事

  • 市場に求められているモノではなく、自分がやりたいものでいく、という方向性を支持した本。

    それでうまくいった事例ばかりの紹介です。

    ただ、ニッチをめざして、結局うまく行かなかった事例はもっと多くあると思うので、そういうケースも拾って、なぜうまくいかなかったかも拾ってほしかった。

    マーケットに従うのか、自分の信念に従ってニッチで行くのか、やっぱり迷うのが普通だろうなと思う。

  • 食のプロ15人にインタビューしてそれをまとめた本。食にそれほど興味ないので、途中で読むのやめました。

  • ・食業界の生存戦略を羅列してる

  • オリジナリティとは何なのか?を事例や実践している方へのインタビューで示している良書。
    現実に実践できる人は一握りになるだろうし、覚悟や苦労もあるが実現できれば楽しく実りのある道を歩んでいけるだろう。何より自由だ!

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著者プロフィール

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。ハワイ、東京に拠点を構え、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、年の5ヶ月をハワイ、3ヶ月を東京、2ヶ月を日本の地域、2ヶ月をヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々へ食およびサウナを巡る旅し、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。食やサウナのイベントのプロデュースも行う。コロナ禍では各地方にある酒蔵のPR支援などにも取り組む。オンラインサロン「Honda Lab.」主宰。

「2020年 『パーソナル・トランスフォーメーション コロナでライフスタイルと働き方を変革する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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