- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784826902458
作品紹介・あらすじ
街のカラスの増加から、人類の運命がわかる!?
細菌、樹木、虫、鳥、そしてヒトーーあらゆる生き物を統べる法則にしたがえば、農業や感染症、生物多様性、気候変動などの問題は、まったく違って見えてくる。
私たちや未来の子どもたちにとって大切な話題に、意外な視点から、楽しく、真面目に切りこむポピュラーサイエンス。
【身近な疑問から、地球規模の問題まで、生き物たちのルールを適用すると、問題の本質がすっきりと見えてきます】
・町にカラスが増えているのは、なぜ?
・この先もパンデミックから逃げられないのは、なぜ?
・気候が変動しても、全人類を養える?
・火星への移住はうまくいく?
・ヒトが絶滅したらどうなる?
…などなど
:::::::本書の推薦のことば:::::::
「魅力的、刺激的、衝撃的な未来のガイドブック」
D. G. ハスケル『木々は歌う』著者
「千変万化するおそるべき自然の姿
ピーター・ブラネン『第6の大絶滅は起こるのか』著者
「都市で誕生する新種、地球の裏側から蔓延してくるウイルス……驚くべき人新世の生態学だ」
レベッカ・ウラッグ・サイクス『ネアンデルタール』著者
「タイムリーで示唆に富んだ分析を万人にわかりやすく書いた。ダンの新たな代表作」
ソーア・ハンソン『ハナバチがつくった美味しい食卓』著者
感想・レビュー・書評
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書評の仕事用読書。
『家は生態系』など、一般向け科学啓蒙書の著作も多い米国の生態学者による新作。これも生態学の知見を踏まえたポピュラーサイエンスの書である。
『ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること』という邦題は中身の的確な要約ではあるが、長い。帯の惹句「人新世の生態学」をタイトルにしたほうが、スッキリしてよかったような気がする。
それはともかく、内容はよい。我々が無意識のうちに陥っている「ヒト中心の世界観」という偏見に、冷水をぶっかける好著だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医学部分館2階書架 : 468/DUN : https://opac.lib.kagawa-u.ac.jp/opac/search?barcode=3410169570
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全容を知るのはとてもむずかしく、でも、すべてはつながりあい、影響しあっていて……。あらゆる生き物を統べる法則から、人類がたどる運命が見えてくるのか⁉
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD00488672 -
生物学の知見(各種法則)から、人類の未来を考察する。
・世界は細菌がもっとも種別が多い(1兆種類以上?)
→アーウィンの法則。もしくは人類中心の大型脊椎動物中心の生物界という視点から種別でいえば細菌が主であるという事実からのアーウィンの転回。
・細菌の適応力は想像より強力で早い
→メガプレート実験では、10日ほどで、たいていの抗生物質への耐性を獲得できる
・上記の中には、地中深くや海底など極限的な環境にいるものもおり、非常に多様
・もし近年に人類が滅んでも細菌を含む生物は間違いなく残るだろう。 -
請求記号 468/D 97