わが相対性理論

著者 : アルベルト・アインシュタイン 金子務

• 白揚社

感想・レビュー・書評

[minoru1120さんの感想 · 2021年9月6日]

相対性理論を理解しようとする試みは中盤で打ち砕かれ、必死にくらいついたが全てを理解することはできなかった。が、　「エレガントな宇宙」の前半で相対性理論についての解説が載っていて、こちらはすんなり理解できた。　予習が効いたのかもしれないけど。
この「わが相対性理論」のいいところは、稀代の天才　アインシュタインの哲学的思考の巡らせ方、形而上的論理の組み立て方を本人の文で読めるところかなと思う。「天才はこう考える」を本人が執筆しているようなもので、常人との差をたたきつけられた。

著者プロフィール

アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)
1879-1955年。ドイツのウルムに生まれ、スイスのチューリヒ工科大学（現ETH）を卒業。1914-33年はドイツのベルリンに住み、1932-44年はアメリカのプリンストン高等研究所教授。スイス特許局時代の1905年に三大論文（光量子仮説、ブラウン運動、特殊相対論）を発表し、光量子仮説の論文により1921年度のノーベル物理学賞を受賞。

「2022年 『アインシュタイン回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」