マイホームは買うな! 〜買うなら「お金を稼いでくれる物件」を選びなさい!

著者 :
  • ぱる出版
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784827207910

作品紹介・あらすじ

物件には「単なる不良債権」と「儲かる物件」がある。この選択があなたの「その後の人生」の明暗を分ける。

感想・レビュー・書評

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  • 新築マイホーム購入に対する警鐘と著者の成功例の紹介

    新築のマイホームを購入するデメリットについて前半でこれでもかというくらい説明している。
    それを踏まえて,どのような物件を買えばいいのかについて解説している。

    競売物件を勧めたり,郊外の安い物件を購入して年利10 %を狙うとか,不動産投資初心者にとっては,かなり危険にみえるやり方を勧めている。
    文量自体は200ページもなく,多くないのですぐに読めた。後半は著者の成功事例の自伝的な内容が強く,一部参考になるような部分もあったと思うが,全体としては微妙だった。

  • 兼業大家を推奨している人の著書とは知らずに購入した。前半の新築物件は購入した瞬間から不良債権化、大金をかけた大博打(ロシアンルーレット)、という指摘は納得する。私も、結構頭のいい人が、郊外の造成地に長期ローンで新築住宅を購入しているのを見て、不思議に思っていた。しかし、後半に始まる「競売物件を安く買え(大家になれ)」という主張にはついて行けない。こちらの方がよほど博打的で、不良債権化しやすいのではないか。

  • 家を買うことのリスクを実感。買った瞬間から価値は下がり、支払いができなくなったときの売却は困難。万が一を考えるとやはりあまり得策でないとわかる。

    買う場合は中古物件や競売物件の考慮も。
    競売は981.comで物件の確認可

  • 【知ってするのはOK】
    不動産投資をされて成功している著者です。したがって、内容は投資寄りです。
    ただ、家を買うことによるリスクを客観的に述べられており、わかりやすいです。

    賃貸vs購入では経済的損得勘定は同じになるということであれば、家は買うことによる大きなリスクを負うことができるかにかかっています。
    その「リスクは承知」のうえということであれば、全く問題ないと考えますが、「えっ!そんなに!知らなかった!」ということでは家購入に対して調査不足です。

    家はみんなが購入しているので、大きなリスクが存在していないかのように見えます。しかし、競売にかけられている物件が、想像以上に多いことから、最後まで家を持ち続ける難しさを感じます。家を購入すれば、あたりまえですが年収に対して数倍の借金を負うことになります。これは小さくないのです。巨大な借金です。

    終身雇用が約束されていて、給料も右肩上がりであれば、借金も全く問題ないのですが、職をなくしたり、給料が減った瞬間から家計は火の車状態に陥ります。

    家を購入すると、時価会計評価で非常に長期にわたり、債務超過状態にさらされます。人生の途中で、どうしても家を手放さなければならない状態が発生したとき、一気に債務超過状態が表面化します。赤字の状態がなくなるのは、定年後になることが多いため、そこまでは給料が減ろうが、収入がなくなろうが家を手放すことができません。手放すと実損が確定してしまいます。定年後まで保持しないと損切り(損益確定)をすることになるのです。
    したがって、定年以降になって、はじめてプラスに転じる可能性がある資産ということになります。
    恐ろしい!

    家から比べれば少額ですが、以前にこういうことがありました。
    個人的にお金を借りて、小遣いの範囲を超えて借りてしまい、返済に苦労したことがあります。
    資金繰りがどうにもつかない状態、これは精神的に大きな苦痛になりました。少額であったため、なんとか返済することができましたが、借金の辛さ、不自由さを痛感しました。
    かぎりなく少額にもかかわらず苦しい思いをしました。

    自分の将来を先に売りさばいて、それが足かせとなって自由を奪われるのはどうなのでしょう?

    みなさんはどう思いますか?

  • 日本でローンで新築一戸建てを購入することは、すなわち、30年超不良債権を抱えることですよ、ということがよく分かった。逆にいえば、自己資金が十分にあって新築マイホームに家族で住みたければどうぞ、ということのようです。やたらと営業電話の掛かってくる都心のワンルームマンション経営の勧誘が何を狙っているのだとか、退職後の団塊の世代あたりを狙う「30年一括借り上げサブリース契約で安心のアパート経営で相続税対策」なんてのには決して引っ掛かってはいけないことも分かった。ただ、初めてこういう本を読む人には少し分かりにくい不親切な文章もあって多少分かりにくいところが難点です。でも、全体的に勉強にはなった。最終章の兼業大家の話しは実行に移すのは、本業がそんなに忙しくなくて協力者がいないとやはり難しいだろうな。

  • 2013年5月、消費税アップ前やアベノミクスでマイホーム需要が上がっているときにその反対の題名で出版された本。

    ローンを組んで家を買ったものの、不良債権(途中で家を売っても残りのローンを完済できない状態)になってしまう場合がある。それを避けるためには価値が下がらない立地を選ぶなどもありますが、なにより無理せず自分の身の丈にあった選択をするべきだと思いました。

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著者プロフィール

1963年広島県呉市生まれ。85年、愛媛大学農学部卒業。老舗商社の大倉商事へ入社、飼料畜産部に配属されるも、入社4年目にうつ病が悪化し、6か月間の休職。この間、3度の自殺未遂を起こすが、運よく一命を取り留める。復職後、建設不動産部への異動をきっかけに、兼業「大家さん」業を始めるが、98年、同社の破産にともない失業。2003年、自らのノウハウを明かした単行本『サラリーマンでも「大家さん」になれる46の秘訣』(実業之日本社)が大ベストセラーとなり、「大家さん」ブームを巻き起こす。現在、賃貸用の不動産物件を94戸所有し、年間の家賃収入は4000万円を超える。兼業「大家さん」応援アドバイザー、著述業など活躍の範囲を広げている

「2009年 『不動産小説・巴銀之助の奮闘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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