- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827331042
作品紹介・あらすじ
日本とロシア(ソ連)の国境が交錯した樺太には、両国民以外にも、北方民族のアイヌ・ニブフ・ウィルタや中国人、さらには多層的な移住朝鮮人が混在した。日本統治下の樺太は、水産資源から森林・パルプ、そして石炭へとその主要な産業を変化させつつ、複雑な相貌を持つ境界に位置した植民地であった。本書では、現代のサハリンを踏査した著者のリポートも織り交ぜながら、日本の植民地時代の樺太を通観し、国境・民族・植民地といった問題を、朝鮮や満州などの植民地研究とは異なる視角から、みつめなおす。
感想・レビュー・書評
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ヒトラー本の関連図書。ナチス・ドイツが東ポーランドを植民地にしたように、樺太も植民地にされていた。
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かつて日本の領土であった樺太。林業、紙パルプ、石炭、そして漁業が産業の中心であり、最盛期には人口は40万人を超えていた。しかし、その開拓の歴史は平坦ではなかったという。
樺太は、満州や朝鮮、台湾などといった地域と比較してその存在感が極端に小さく、書籍も限られている。本書は、樺太の歴史、地理、かつての行政、産業などの視点から全体像を描きだしており、入門書としてすばらしい。 -
日露戦争後、当時の出版社、博文館が樺太領有に関する本を1905年に出した。流刑地であっても、そこに住み慣れたロシア人には、日本人の横暴ぶりが耐え難く映っていたようである。
日本の面影もある。
もともとロシアの流刑地。
朝鮮人もたくさん来たから、朝鮮系の人もいる。 -
あまりにもマニアックな本。
一体、誰が買うのであろう?