MMTとケインズ経済学

著者 :
  • ビジネス教育出版社
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本棚登録 : 76
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828307930

作品紹介・あらすじ

かつてジョン・M・ケインズは経済学に革命を起こした。100年余りが経った今、MMTが新風を吹かせているが、革命となりうるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 一応頭に入れておかないとな、ということで借りた。面白い。
    そもそもケインズ経済学に至るまでの歴史と、そこからの発展の歴史。その上でMMTがどのような主張の上に成り立っているか。実経済に適用しようとするとどのような課題があるのか。

    とりあえずわかったことは、インボイス反対派がカジュアルに主張しているような「税は財源じゃないから!(だから消費税は無くせ)」という単純な話じゃないということだ。耳障りの良いところだけ掻い摘んで使うのほんとやめたほうが良い。

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/661661

  • Audible。MMTについて知りたくて。必要なときには国債を発行して資金調達…。ただしもちろん、いつでもそれをして良いわけではない。その「必要なとき」の見極めが難しいのではないだろうか。見極めることができたとして、MMTの方法でうまく社会がまわる…?まだ、私にはわからない。引き続き情報収集。もっと根本(?)のケインズやマルクスを読むのを先にしたい。

  • 永濱さんの説明は、いつもシンプルでわかりやすい!

    アダムスミスの国富論は、労働価値説。労働価値を高めるためには、設備投資や資本の蓄積が必要。自由競争が原則。需要と供給で価格が決まる「見えざる手」。政府は何もしない!がベスト。
    しかし、1929年の世界恐慌、失業者の負のスパイラルを解決できなかった。

    そこで、ケインズの有効需要の原理が生まれた。2本の柱は、乗数理論と、流動性選好説。
    乗数理論は、一度の投資でどれだけ多くの波及効果を生めるか。公共事業が良い例。工事発注、購買、給与支払い、、、良い循環。
    流動性選好は、お金の使いやすさに応じて、利子が発生する話。
    結果、世界恐慌の対策は、金融、財政政策となった。

    MMTのスタンスは、自国通貨を発行する政府は財源を気にすることなく財政出動ができる。注意すべきはインフレのみ!インフレは税負担の操作で調節できる!中央銀行は利子率を適当に固定して同調し、貨幣を必要に応じて供給するだけで良い!

  • 現代貨幣理論が120分でわかる
    と書いてありますが、実際はアベノミクスの功罪が120分でわかる
    でした。
    著者の得意分野なのでしょう。

    MMTに関しては良いところ、悪いところあるけど、日本に当てはめると使えるところは利用しようぜ!みたいな感じです。

    最後に財政に関して指摘してますが、MMTは際限なく財政支出できるけど、そんなんあかんよ
    と書いてましたが、MMTはそんなこと主張してないし、著者は前半ではそんな言い方してなかったのにどうしちゃったんだろうと思いました。

  • MMTについての言及が少ない。
    現代貨幣理論が知りたい人には物足りないと思う。

  • 東2法経図・6F開架:337.1A/N13g//K

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著者プロフィール

早稲田大学理工学部工業経営学科卒、 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。
第一生命保険に入社後、 日本経済研究センターに出向。 現在、第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 内閣府経済財政諮問会議有識者、 総務省消費統計研究会委員、 景気循環学会常務理事、 跡見学園女子大学非常勤講師。 2015年に景気循環学会中原奨励賞受賞。 著書は『給料が上がらないのは、円安のせいですか?通貨で読み解く経済の仕組み』(PHP研究所)、『日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか』(講談社現代新書)ほか多数。 趣味は車と体を鍛えること。 一男(大4)一女(大1)の父(書籍発売時)

「2023年 『エコノミストの父が、子どもたちにこれだけは教えておきたい大切なお金の話 増補・改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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