河合雅司の未来の透視図

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  • ビジネス社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828420066

感想・レビュー・書評

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  • 日本人 平均寿命 男性80.98歳 女性87.14歳
    健康寿命 男性72.14歳 女性74.79歳
    差 男性8.84年 女性12.35年→介護が必要となる期間

  • ヤバい状況ですね、日本。。。増える高齢者、社会負担、減る出生数、労働人口等等。フランス在住でよくTVでリモート出演されている方が、”なるべく早めに日本から脱出した方がいい”、という様な趣旨のコメントをされていた理由がよ~く判る本です。逆をいうと、この本の最終章で書かれているAIの活用やコンパクト化等の提言をヒントにビジネスチャンスを広げる企業が出てくるし、その様な企業が絶対に必要だと感じました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/748332

  • ☆令和2年度先生が選んだイチ押し本☆

    請求記号 334.31/Ka
    所蔵館 2号館図書館

  • 未来の年表の簡易版といったとこ
    未来の年表を読んだ人には、物足りないかな。
    日本の未来を知るの取っ掛かりとしは、よいかも

  • 冷静に比較する必要があるが、数と想像だけを見ると「ヤバい。地方は、居住エリアの中心部への強制移動しか有り得ない」という感想しか出ない。さらに貧すれば鈍す、の日本経済で、少子高齢化のヤバさに拍車がかかる。




    以下メモ

    ・2019年時点で「未来」とは暗澹とするもの、暗い意味となっている。

    ・1989の時点で少子高齢化の道に進むとわかってはいたが、当時の大人は、楽観論をかき集めて見て見ぬ振りをした。

    ・1989の「1.57ショック」が起きても、政府も国会もまともに向き合わなかった。

    ・河合氏によれば「数というよりも人口の構成比。これによって生まれる社会変化」が問題。

    ・「集合体」として成り立つためには、不便さを許容できるかどうか、が問われる。

    ▼衰退ではなく、戦略的に「縮む」。
    ・過剰に便利すぎる状態を見直す(24時間営業など)
    ・国際分業化:「日本」でしか作れないもの、得意分野に人材を集中させる。
    ・居住エリア・非居住エリアをハッキリと分ける
    地域ごとに集住するエリアを決めてそこを中心にとする。まずは2拠点生活のような感じで段階的に進める。
    ・働けるうちは働く。

    ▼豊かさ(生活の質)を保つためには、仕事は減らすが生活のレベルは落とさない。大量生産・大量販売から、少量生産・少量販売へ。東京の集積モデルから、ヨーロッパのような拠点国家型へ。開発から生産、販売まで拠点のなかで全てこなす。地方(拠点国家)をブランド化し、若い世代を増やしていく。

    ・買い物難民、車の凶器化、老老介護地獄、孤独死当たり前、無縁墓、死ぬことすらままならない。介護離職の増加

    ・無子高齢化。

    ・2万人以下の都市からは、インフラが消えていく。文化的なものからなくなる。美術館→緊急病院→銀行の順に消えていく。



    ・空き家、所有者不明な土地がガンガン増える。税が徴収できなくなる、再開発時の用地取得の妨げになる。

    ・トンネルや水などのインフラは40年で老朽化するが、税金を払ったり、工事や整備を行う人が少なくなり破綻する。


  • サービス施設の立地する確率が50%及び80%になる自治体の人口規模、のグラフが面白い。うちは8000人くらいだから、ハンバーガー店はないのね…遊技場を除いて合ってます…あ!
    パチンコ屋さんはあった!

  • ベストセラーの『未来の年表』の著者による『未来の年表』の副読本。
    グラフやイラストが多く、ページ数は111ページと少ないのでサクッと読めた。
    ただ、ページ数が少ないといっても、日本の未来がどう危機的な状況にあるのかは詳しくまとまっていて、図解が多い分、分かりやすくなっていたように思う。
    『未来』というと明るく希望をもったイメージがありそうだけど、最近の中高生はそんな風に思っていない子も多いらしく、逆に『未来』と聞くと暗澹たる気持ちになる子もいるらしい。正直、どの将来予測よりも、この話が一番、日本の未来は危機的状況なんだろうなと思った。
    この本にもあったけど、将来的に居住エリアを狭めて、非居住エリアの対象に住んでいる人には引っ越してもらう必要があるんだろうなと思った。愛着があって離れたくないと思う人もいるだろうけど、そのほうが非居住エリアの人のためにもなるだろうし、コストもおさえられる(最悪、非居住エリアは住んでもいいけど、水道や電気といったインフラは流さないとするのがいいのかも)。
    後、ちょっと辛いなと思たのは、日本人男性は平均寿命は80.98歳なにたいし、健康寿命は72.14歳という話。その間の8.84年は介護期間となるらしい。長生きしても、健康寿命が短かったらあまり意味ないよなと思った。
    後、岡山県の奈義町や兵庫県の明石市といったように、自治体単位では合計特殊出生率の上昇や人口増加がしている場所もあるというのに、国単位ではこういう自治体を参考にした取り組みってやってないのだろうか。いまいち、少子化対策に本気で取り組んでいる印象がないのだけど。
    ただ、この本にも買いてあったけど、少子化と高齢化は因果関係が無いのに、日本はその両方が悪化してしまっているから本当にまずいのだろうなと思う。実際、合計特殊出生率だけを見ると日本より悪い国は結構あるけど、高齢化率だけで見ると日本が圧倒的に1位らしい。
    世界の合計特殊出生率 国別ランキング・推移:https://www.globalnote.jp/post-3758.html
    世界の高齢化率(高齢者人口比率) 国際比較:https://www.globalnote.jp/post-3770.html
    そういう意味では、やっぱりまず解決しなきゃいけないのは高齢化問題なのかもしれない。残念だけど。

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著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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