- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828424279
作品紹介・あらすじ
いまSDGsブーム真っ盛り。その中でも地球温暖化問題においてドイツは世界をリードし、自ら作ったルールを世界に押し付けようとしている。日本もその流れに乗らないとまずいと言われてきた。しかしそのドイツで「理想論で突き進み、社会が崩壊する」事態が起きているという。著者は言う。「この冬、ドイツでは原発3基を止め、風力発電に依存することにしたが、風が弱く発電量が低下した。結果、ブラックアウトの危機が訪れたが、暖冬で何とか救われた。それでも再生可能エネルギーに拘る方針。経済合理性を無視した政策は大問題!」。本書では、ドイツ在住の川口氏が、政治的思惑、国民の意識、企業のホンネなど、日本人が何も知らない「SDGs先進国ドイツのウラ事情」を赤裸々に伝える。そのうえで、日本が「反面教師」にすべき部分は何か。ドイツのクセから何を得るか、日本が同じ轍を踏まないためのアイデアを出して頂く。
感想・レビュー・書評
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酷いもんすね、独国も。
この国も、左が、環境問題、再生可能エネルギー、反原発、LGBT、移民受け入れで騒いで、それが「正義」になって異論を認めない。
独国ってもっと理論的で理性的なのかと思ってたのだが、実はそればかりではなく、ある部分では日本より極端。
ただまあ、日本と違って、彼らはどこかで掌返しが出来るようで。
なのに、動き出したら止まらないどこかの国が、そんな「失敗」の後追いを、何の考えもなしにやるってなどういうことなんだろう。
著者は別に学者でも政治家でもなく、独国に住んでいる市井のひとということなのだと思うので、どれくらいその評が的を射ているのかちょっと分からない。たとえば日本に住んでいる日本人の言うことが常に正しいわけではない。
それでも、保守寄りの視点で、冷静に分析してる感じかな。
分からないのは、独国のこの政治家たちが、本当に信念を持ってやってるのか。独国人が、思い込みとか綺麗とかは置いといて、信じてやってるのか。
日本の場合、周辺国からいろいろ入り込んでいる人たちもいるし、利権にたかる人たちも沢山いるようだし。
大して変わらんのかな。
何でそう、国とか文化とか歴史を解体しようとするのかねえ。 -
我が国からとかく手本と見られがちなドイツに40年以上在住する著者がかの国に見る危うい実態。
意外と観念や理想論に流されるドイツでの反原発、再生エネルギー推進、移民受入れ、ロシアへのエネルギー依存の流れがウクライナ戦争ノ誘因となり、ドイツの社会や経済を混乱させつつある様子が、著者の理路整然とした語り口で明らかにされる。
信念もなく短絡的に半周遅れてドイツの後を追おうとしているかに見える我が国の将来は著者も大いに懸念するが、その鋭い切り口で我が国の現状もさらけ出してほしい。 -
ドイツとアメリカで起きていること、とてもよく似ているのですね…