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- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828813820
感想・レビュー・書評
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(メモ:中等部1年のときに読了。)
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図書館に足を運んだ際、たまたま目に付いた題名に惹かれて借りた作品。
簡単に言ってしまえば父と息子の人格交代が引き起こすどたばたを描いたコメディタッチの物語。しかしそれだけではなく、お互いの立場を変えることによって、それまでぎこちない関係だった父子の間に新たな絆が生まれるのが物語の主題だ。
映画会社の重役で、いつも自信に溢れているように見えた父親が、決してそうではなかったことを、息子は立場が入れ替わることで理解する。父もまた、入れ替わることで自分の子供の頃を思い出し、また常に「いい子」だった息子の悩みを知る。それまでお互いにどう接していいのか分からなかった二人はようやく向かい合う。
個人的に、息子が父の姿でまごつきながらも大人社会に溶け込もうとする姿を見て映画「ビッグ」を思い出した。舞台として描かれる80年代のアメリカの生活も魅力。
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