優しいサヨクのための嬉遊曲 (福武文庫 し 101)

著者 :
  • ベネッセコーポレーション
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本棚登録 : 133
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828821702

感想・レビュー・書評

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  • 千鳥姫彦
    逢瀬みどり

    外池
    井原
    和泉
    春日
    日野
    石切
    田畑
    無理
    ナオミ
    チエコ
    ヤナギ

    M氏

    作者とほぼ同世代なんだが、全く乗れなかった。
    嬉遊曲はモーツァルトのディヴェルディメントのことだが、展開されるのは大学生にしてはなんとも理屈っぽく滑稽な恋愛模様。正直、不器用すぎて絵空事の様だ。
    加藤典洋の解説を読んでもあまりにコンセプチュアルで作品としての価値を認められなかった。。
    芥川賞候補時の遠藤先生の選評、「そこから優しいサヨクという現代風俗を除いたら、何が残るかという疑問がどうも頭ににっかかってならなかったのである」というのに同感。優しいサヨクでとなかった多くの学生にはリアリティも時代のアクチュアルさも感じられなかった。
    これが80年代前半の若者の心情といわれたら、まるで違うぜと言いたくなる。

  •  短編2編、特に読みにくいということもなく読了したが、イマイチ掴みきれなかった。
     読んでいて阿部和重に似てるような感じがした。解説には蓮實重彦の書籍からの引用文があるし相通ずる部分があるように思った。
     解説に書いてある「パロディー」とか「社会と内面の対立」とか「たわいもない孤独」とか「日本語の非母国語化」とかっていうものが作品のどの要素について言ったものかがわからないが、当面はわからないままにしておこうと思う。

  • 薫クンから十数年経つと、もうこんな感じ。

  • たまたま、著者がこの作品を書いた年と同じ年で読むことになった。中古初版で100円。開くとスピンが腐って落ちてきた。一世代前の学生の世界、学生運動も下火で、今のようなネット世代でもない。それでも底流に流れる青々しさは、同じであった。写真の著者は若く、今も大学で見かけそうな鋭角を持つタイプ。校舎も今では移転してしまったが、私も同じ空気を吸っている。

  • 島田雅彦処女作。島田氏を島田氏たらしめる作品、と思われているんだろうなぁ、と思わせる作品。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『現代作家アーカイヴ3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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