テスト氏 (福武文庫 ウ 601)

著者 : ポール・ヴァレリー 粟津則雄

• ベネッセコーポレーション (1990年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[hosomichiさんの感想 · 2013年1月5日]

知性の最高峰として著者が作り上げたテスト氏。対話がむしろ孤高さを引き立てています。

[のぶさんの感想 · 2008年6月1日]

ヴァレリーってただの詩人じゃなかったのだな。テスト氏は全ての関係性から退却し、自分の思想に没頭する。深く考えても発表しない、表現しない。むしろ関係性の否定によってより深い思考へと自分を導いているようだ。真に孤高の思想家である。「知の欺瞞」騒動の正反対だ。このようなあり方は、若い頃からの儂の理想でもあったなぁ。このように生き、野垂れ死にするのが一番いい。

[もりさんの感想 · 2007年7月11日]

2007/7/10購入