ホーリィの手記 3 (富士見ファンタジア文庫 120-3)
- KADOKAWA(富士見書房) (2002年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829114728
作品紹介・あらすじ
ボルカノが好き。17歳になったあたしの譲りようのない事実。「ホーリィ、聞いてますか?」あたしは今、水の神殿にいる。魔法の修行中。けど、先生のエコーもボルカノに気があるみたい。全く気に入らないわ。「ホーリィ…?」「何よ!エコーなんて"お肌の第一次曲がり角"を過ぎた21歳のオバサンじゃないっ!!あたしのお肌はぴちぴちよ!」「な、なんて礼儀知らずなの!」"銀水晶の巫女"だか何だか知らないけど、もう負けてられないわ!若さでばんばんいっちゃうんだから!!近づく人魚族の戦乱、六皇子・魔界神の影-大海原を舞台に天才美少女召喚術師の運命が走り出す!天然ハッピー・ラブ・ファンタジー伝説第三章。
感想・レビュー・書評
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何事にも正面から堂々とぶつかっていくホーリィさん。
その姿はまさに爆裂元気娘。
なんというか、眩しいなぁ。
思わず「これが…若さか…」とか言ってしまいそうです。
それにしても、この世界では、21歳はもうオバサンらしい…。
17歳で子どもの一人もいてもおかしくないそうですからね。
そして当人のエコーさんもそれ相応の大人の雰囲気を持ち合わせている。
しかし、21歳でオバサンは辛いなぁ。
言われた当人にしても、もっと歳を重ねているのに大人に成れていない人間としても…
………
「──あんまり美味しくないから、食べないでくださいね」
エコーが唐突にボルカノに向き直る。
「なんの話だ?」
「イルカのことです」
え? さっきの話、ぶり返すの?
「うまくないのか?」
「はい、少なくとも私の口には合いませんでした」
妙に冷静なエコーの言葉、目線は笑顔のままでトリトンを見ている。
「ってことは食べたことあるわけ?」
「ええ、海の幸は一通り」
エコーは少しだけ頬を染めるも、眉ひとつ動かさずに答えた。
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