スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
3.64
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本棚登録 : 501
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829118979

作品紹介・あらすじ

蒼い空を翔ける三色のライン。紫の少女-鳳/アゲハ。蒼の少女-乙/ツバメ。黄の少女-雛/ヒビナ。近未来のウィーン、ミリオポリスと呼ばれるその都には、あらゆる言葉が飛び交い、人々はさまざまな神を信じ、そして、くだらない争いに巻き込まれ命を落としていた。日常の間の中で-。そんな、混沌の中で生きる三人の少女たちがいた。機械化された身体を持ち、最新の官給品として、敵を貫く弾丸。「炎の妖精」たち。地下深く静かに流れていた泥流・テロが顕在化した時、三人の弾丸に、命令が下る。敵を貫け!破砕せよと。これは、天に唾をしながら、未来をあざけり、日々を生きる妖精と呼ばれた少女たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)

  • オイレンと同時並行感があるので、こちらも読み始めた。こちらのがラノベっぽい。こちらは空を飛ぶので、小隊の展開もまたオイレンとは全然違うね。

  • [2013.11.04]

  •  機械の身体を持つ少女たちがテロとかをぶっ潰したりするはなし。攻殻機動隊+ガンスリンガーガールという感じ。

     地の文に+とか=とか/とか使ったり、プロットや台詞を使いまわしたり、徹底的に省略された描写が特徴的。そのおかげで話がえらい早く進む。

  • 実験的な文章表現。
     最初はちょっと戸惑うが、その内慣れる。作者も後半になると使用頻度が減る感じ。

     内容は、まだ導入で背景と各登場人物紹介。 

     本番はこれから?

  • 国際管理都市ミリオポリス/オーストリア首都、近未来のウィーン/〈ロケットの街〉=月間平均銃死者数がたったの648人。
    増大する凶悪犯罪、テロの脅威に対抗するために街の治安維持にあたる
    〈特殊転送式強襲機甲義肢〉通称〈特甲〉を駆使する機械化児童たち
    〈焱の妖精〉フォイエルスプライト/MSS(ミリオポリス公安高機動隊)要撃小隊/昆虫を模した翅をもつ3人の特甲少女たち
    鳳・エウリディーチェ・アウスト/紫火(アメテュスト)/小隊長たる要撃手(サプライザー)/バタフライ・レディー
    乙・アリステル・シュナイダー/青火(ザーフィア)/小隊の追撃手(モータル)/ドラゴンフライ・ガール
    雛・イングリッド・アデナウアー/黄火(トパス)/小隊の爆撃手(ボンバー)/ハニー・ボム・ハニー
    彼女たちの織りなす妖精たちの物語(スプライトシュピーゲル)
    国際管理都市ミリオポリス/近未来のウィーンを舞台に機械化少女たちの繰り広げる妖精たちの物語(スプライトシュピーゲル)第一弾
    メインの3人の少女、脇を固める大人たちなど個性的なキャラクター、スピード感溢れる戦闘シーンなど、とても楽しめた。
    記号を多用した独特の文体も特徴的。

  • 近未来、かつてウィーンと呼ばれた都市を舞台に、テロリストと戦う、少女たちの物語。
    オイレンシュピーゲルとリンクしています。同じ時、同じ場所で、異なる視点から紡がれる物語。

  • 図書館から借りました

     SF。近未来のウィーン。テロ戦争で、国同士ではなく内部での抗争が続く世界。
     三人の女の子たちは、それぞれの理由で手足を失い、機械で補強。そのため、児童の労働が認められた世界で、三人はテロと戦う道を歩むが……。

     読みにくい。
     なんか、ダメ。
     小説というより、脚本みたいで、ちょっと苦手です。

     ・・・おもしろくなかった。
     読みにくいというのもあって、内容も結局、なんでウィーンに舞台設定したの? 日本名をこんなにごろごろさせるんなら、日本でいいじゃん。(主人公たちの名前は、鳳、乙、雛。絡む男の子は冬真、水無月)。 ・・・そう、ウィーンである必要性がないというか、えーって感じ。文化保護のために、漢字名を使う、といっても名前だけ名乗ったってねぇ?
     敵が人の脳を使った兵器を用いるけれど、それに意味があるようにも思えず。

     なんだか、設定も理解不能だったのです。
     んで、戦うときには、いつも同じセリフ。
    「ご奉仕しますわよ」
    「ドキドキするっしょ」
    「いじめないでー」
     冒頭も必ずクイズから始まる。

     なんか読んでてだるいって言うか。
     ・・・この作品、手抜きな気がしてなりません。
     二巻はきっと読まない。 

  • 強さと仲間と悲劇がある。

  • 両手両足を機械化し、悪と戦う三人の少女の話。マルドゥック・ヴェロシティの文体を更にライトノベル寄りにした地の文に、テンションの高低の激しい会話文。勢いがあるだけでなく、シリアスな場面を交えていて面白いです。戦闘シーンのスピード感とど派手さも流石です。そして、三人の少女たちとその脇を固める登場人物がいい! キャラを作りすぎな感じもするけど、お姉さん役でリーダーの鳳が好きです。テンションの高いあとがき通り、彼女たちの未来が良くなることを信じて、続きを楽しみに読みます。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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