氷結鏡界のエデン5 絶対聖域 (富士見ファンタジア文庫 さ 2-2-5)
- 富士見書房 (2010年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829135976
作品紹介・あらすじ
「巫女としてじゃなく、幼なじみとして何もできないのが悔しいの」真夜中に突然やってきたユミィを前に、シェルティスは微笑む。-ユミィが頼ってくれる。それだけで、僕には充分だから。浮遊島事件の真実をあかすため、統政庁を訪れた天結宮の巫女・ユミィとシェルティスたち。しかし、双方の主張は食い違うばかり。そんな中、錬護士筆頭イシュタルが全ての事象を記録する統政庁の秘宝『ミクヴァの緋眼』への恐制接触を提案。さらにユミィに巫女として決断を迫る-危険な任務を誰に託すのか、と。一方、沁力術士『黄金のマハ』とイグニドも、統政庁に姿を現す…。己の"絶対の聖域"を護るために闘う、重層世界ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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この巻から「統政庁」など天結宮の外側の人間も関わってきて、
展開が大きく動き出しますね。
口絵でもラヴラヴなヒーローヒロインにほっこりしつつも、
この後から大きく波乱の展開になっていくんですよね…
2巻の「禁断水晶」に続き、今回も「詠使い」を読んでいると
およ?と思う「ミクヴァの緋眼」が登場。
これらもからめかなりこの後も「詠使い」と大きく関わる要素が出てきますね。
考えてみれば当初(詠使い最終巻での「エデン」予告)
から世界の繋がりはほのめかされてましたね。
前半の巻ではこの巻が1番面白かったです。
この巻以降は結構ハードになっていきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了
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さぁ来た来た、コチラの『祓戈の到極者』。268ページから280ページ、挿絵の入ったところは鳥肌モノでした。揺るがない想いの強さにただただ感服します。シェルティスや他のメンバーもいいけど、この人の強さは私的に格別ですね。他にも「空白」って単語も出てきたし、マハ・イグニド陣営もじわじわ話に絡みつつあるし、ラストのツァリも気になる引きだったしで、盛り上がってまいりました。
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第5巻を読破。
統政庁へ向かうシェルティスやユミィたち。
会議が中心のお話になるのかと思えば、シェルティスに隠密の任務がきて。
「天の車」の「第一」さんがとてもおもしろくて憎めない人だw
そしてイシュタルさん。
妹第一主義で、妹最優先で、妹大好きなお姉ちゃん。
イシュタルさんみたいな生き方もあるんだな、と思った。
読んでて思ったのだけれど、三年そこそこで顔忘れるとかはないと思うんだ。
よっぽど印象が薄ければ覚えるとかないだろうけれど。
シェルティスはいい意味でも悪い意味でも目立っていただろうし。
そんなことを思いながらイシュタルさんとシェルティスとのやり取りを読んでいました。
怪しい人――イグニドさん。
さらに怪しさ倍増(笑)
だがしかし。
ラストのラストで衝撃走った。
ただの依り代とかでなく、ご本人さまだったとは…。
ちょー演技派なツァリさんに脱帽です。 -
ジルシュヴェッサーやミクヴァなど、ますます『黄昏色~』との関連が深くなってきている。今後どう繋がるのか楽しみ。
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ロジックの語り方が相変わらず下手だなとは思いつつも、人物描写がしっかりしているのも相変わらずでそこそこ満足。物語の核心が収束へ向かう展開でした。黄昏色の詠使いの用語もかなり出てきたし、ほんのちょっとだけ楽しみが増しました。
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だんだん詠使いシリーズとの共通する単語が出てきて、どうつながってるのか想像してわくわくできる。
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イシュタルの独壇場(笑)。
同じポジションなら前作のエイダの方が好きだけどこちらも良いキャラです。
前作との共通設定がガンガン登場しているので気になる方は「黄昏色の詠使い」読破を推奨。
ゼアドールの清々しい脳筋っぷりをご堪能ください。