消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫 わ 2-1-1)

著者 :
  • 富士見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829137369

作品紹介・あらすじ

撲殺、刺殺、斬殺、毒殺、薬殺、銃殺、絞殺、殴殺…数えあげたら、キリが無いほどに人が人を殺す方法は存在する。この世界は死であふれている。でもそれは僕の知る世界とは違うセカイの話。そう思っていた…。「好きです」「好きだよ」「好きだって」「好きなの」四人の女の子に告白された、あの日からすべてが変わってしまった。突如、現れた死神の少女モルは告げる。「僕のために、百人が殺される」って。そんなことを言われても高校生の僕に出来ることなんて、とりあえず女の子たちに何て返事をするか考えることぐらいじゃないのかな。ファンタジア文庫、最大の問題作登場。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の少年にある日部活を共にする少女達が相次いで告白。
    そしてそれを機に少年の前に現れた死神の少女。
    死神は少年に対し、少年に関わる人達が100人死んでいく事を告げ
    少女達からの好意を考える暇もないままに
    街は死の臭いに覆われていきます。。。

    少年に執着する愛を通じて、愛の形、
    生死についてを表したいのかとは思ったものの、
    丁寧すぎるほどに一人一人の死に方を記し、
    迷走さが感じられるだけで
    本当の意味に於いて何故少年がこれ程までに愛の対象となるのか
    それを知る為に100人もの人が死ななければならないかが
    理解できませんでした。
    一応最後にその辺りを含め締めてはいるものの、
    状況の異常さに比べ根拠が消化できずに終わった印象を禁じ得ません。
    人の死因を並べ立てるよりも、
    もっと少年に執着する心理を掘り下げて貰いたかったですね。

  • 人が100人死ぬ。
    なぜ?どうして?なんのために?
    大風呂敷を広げたものの回収できずに終わった感じ。
    主人公がそういう存在だったから。
    そういう存在って何?どういうこと?どうして生まれたの?じゃあ主人公さえ死ねば解決なのでは?
    読み終わったあとモヤモヤした。

  • 1巻完結。
    人が次々と死に続ける。何回も前の頁に戻って死んだ人の独白を確認した。

  • イラストと設定に惹かれて購入。
    話自体はテンポよくて一気に読み進めたけど、終盤辺りから乱雑に玩具箱に詰められた中二的感満載の話。
    読み終わったら、何だやっぱりラノベかと落ち込むので、ガチミステリー好きにはおすすめ出来ない。

  • 面白かった!こうゆう話は大好きです。ただ、期待してたよりはめちゃくちゃじゃなくて少し残念(>_<)もっとめちゃくちゃで変な話の方が好きです。

  • タイトルと設定のインパクトがハンパじゃない。

    だが動機がイマイチ。てか、そもそもどうして主人公が狙われるのかが「なるほどわからん」状態で、結局主人公の能力が説明不足甚だしく、おかげで動機や過程もパッとしない感じになってしまったのがとても残念。

    てか、本当に何なのこれ。
    細かいの気にしちゃ負けなの?

  • 書店でタイトル買い。タイトルが秀逸すぎる。

    本編は投げっぱなし感が凄かった。
    「僕の考えた格好良い設定」に何とか筋道通したらこうなった、的な。
    探偵役の退場が早すぎるとか納得いかない部分は多々あるけども、「設定」と雰囲気が凄くハマって結果としては面白かったのでこの評価。
    ハマらなかった人は酷評しそうだがそれもやむない作品。

    ミステリ然とした雰囲気だが、そう思って読むと肩透かしを食らうと思う。
    いっそ雰囲気で読ませようというスタイルは一貫性があって好感が持てる。
    三矢さんに羽が生えちゃうラストのやりすぎ感とか嫌いじゃない。
    絵的に綺麗。このシーン挿絵無いけど。

    帯のコピーは正直頂けない。。
    一番ラストのキメの台詞帯に書いちゃダメだと思う。
    結構問題作。これでメジャーなレーベルから出版出来るんだ、と思うと。。
    でも好き。

  • たぶん見通してる読者層が「ある程度ラノベのお約束を
    理解してる思考停止の馬鹿」なんでしょうね。
    大したマーケティングだと思います。

    400ページの作品で人が100人死にます。
    うち90人程はどうでもいい人です。
    マリオで言うクリボーです。心も痛みません。
    描写も別に優れてるわけでもないので嫌悪感も特に無いです。

    あとがき読んでても「100人が死ぬ」という事を
    著者も編集も大層お気に入りのようで、ここに執着してるが
    正直別に面白い設定ではないです。

    (自分が知らない…でも確かに何らかの関係を持っている人が
    自分が知らない理由で殺されていく…ここは面白いハズなのに…。)

    100人である必然性もない。
    担当の思い付きのオナニーです。

    じゃあ殺す理由は?
    大好きな主人公をひとり占めしたいから?
    じゃあ何故好きになったか?
    主人公は生まれつきそういうものだからです!キリッ
    って馬鹿なのか?

    動機づけが適当過ぎて
    設定を活かすも何も無い。

    いやぁ、ヤンデレですねー。
    そうそう、ハーレムモノってそうですよねー。

    と、何も言わず了解してくれる馬鹿を相手に作ってるんでしょう。
    すんげぇつまんないです。

    ※いちおネタバレにチェック入れたけどネタバレも何もないです

  • 人死にのインパクトを除くと、あんまり残るものがない気がする。

  • 最後まで読んでようやく理解できる内容。
    この1冊で100人も死ぬということは、率直な感想としてすごいと思ったけど、死に対する扱いが軽すぎた感が・・・。
    そして、何より400pある厚さでこの内容はちょっと読むのがつらいかな・・・。
    ただ人が死んでいる印象しかない・・・。
    挿絵はいいのにね・・・。

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著者プロフィール

漫画原作、シナリオ、脚本など多数の仕事を手がける。主な著書に『ドレスの武器商人と戦華の国』(富士見ファンタジア文庫)など。

「2017年 『オルタンシア・サーガ ‐蒼の騎士団‐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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