食卓にビールを (富士見ミステリー文庫 64-1)

著者 :
  • KADOKAWA(富士見書房)
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本棚登録 : 154
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829162675

作品紹介・あらすじ

歳は16、花の女子高生。小説家で物理オタクで、さらに人妻!?一般人の3倍のスピードで人生を駆け抜ける主人公の日常は、とってもとっても刺激的!ある時は宇宙人の犯罪者と量子物理学的議論を展開し、ある時はミミズ型宇宙人と釣り談義-なぜだか身の回りに集まるUMA(未確認生物)たちの無理難題を、幅広い知識と面白がりな性格で大岡裁きのごとく華麗に切り抜ける。奇妙・奇天烈・奇想天外、そしてちょっぴりセンス・オブ・ワンダー!地球の危機より家計のやりくりと食後のビールが気になるお年頃でミステリアスなヒロインが繰り広げる変でおかしな事件・冒険を9本収録。小林めぐみが贈る"おさな妻"SFコメディ待望の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • 物理が得意な女子高生人妻小説家が妙なところで宇宙人と接点を持ち、何時の間にか事件を解決している、コミカルな短編集です。
    …女子高生で16なのにビールを飲んでいるのはどうかと思いますが。
    別に女子高生で小説家という設定は不要な感じがしますけどね。
    ただの物理好きな幼な妻でいーんじゃないかと。
    すべての短編には観測者がいて、その観測者がやっと最後の短編で動きます。
    観測者は短編ごとに報告書を書いているわけですが、その意味が最後の短編でようやくわかるので、微妙にミステリーですかね。
    富士見ミステリー文庫だしね。
    楽しく読ませていただきました。

  • まったりと読めます。意外にSFマニア向きかも

  •  これはいいな。物理メディアで買おうかな。

  • 女子高生で、人妻で、SF作家。そんなよくわからない設定の、好奇心旺盛な主人公はよくわからない宇宙と異星人を巻き込んだよくわからないあれやこれやに巻き込まれる。が、楽観的でマイペースで強運の持ち主である彼女の行く手をふさぐものはなかった。

    と、書いてみたもののこれではこの作品のニュアンスがきちんと伝わっていない気がする。SF魂をくすぐるコネタと、ボケとボケ殺しの応酬と、なんちゃって無駄知識と、意表をつくぬるい展開・・・これらをごったまぜにして、最後に冷蔵庫から出したての冷えたビールできゅっと締める。そんな感じなんだと思う。

    全六巻の短編形式なので、あんまり前後のストーリー性とかはない。よくよく考えるとやっぱりつかみどころはないのかもしれない。そもそも主人公に名前がないあたりから、異世界が正常な空間に侵食してきている気がする。


    それにしても、作品のネタが、妙に私のツボをつついてくるのがたまらない。

    魔法使いが操ることのできる、世界を統べる四つの力。それは、4大元素たる火、地、風、水・・・ではなくって強い力、弱い力、電磁力、重力だったり。重力が大きい星、といえば界王拳だったり。


    まあ、とりあえず気になった人は読むべし。
    その上で口に合わなければ仕方ない。

  • 宇宙人、未来人、超能力者は私の周りにいます。
    女子高生・16歳・作家・そして人妻。
    なぜか彼女の周りには超常現象が頻繁におこる。
    軽いノリで地球…否、銀河の機器を救う。そんな作品に脱帽

  • SFネタの小話で「肴」の様にお手軽な感じ。ビールだけに。余談ですけど、話に度々出てくるスネークマスターについて、著者の作品「必殺お探し人 白蛇の迷宮」の後書きで触れてあり、思い出してクスリと笑いました。

  • 1巻買ったら面白くて、翌日には一気に既刊全5巻(060218現在)速攻買いしまして、読んでしまいましたが・・バカですねぇ〜〜〜
    こういうどうしようもないくらい間抜けな笑えるSFって好きだわ〜〜。今もついつい読み直し中也

  • ふんだんに盛り込まれたSFガジェットに能天気な物語。次の展開が全く読めないのが素晴らしい。次巻も期待大。

  • <font color="red">
    軽妙な語り口で綴られるヘンテコなSFが病み付きになります。
    </font><br><br>
    小説家で物理オタクの人妻女子高生
    がビールへの愛を語ったり、
    異星人と接触したり、量子物理学論を展開したりするお話です。多分。
    オムニバス形式なので、
    適当に本を開いてさらっと
    読むことができるような
    ある種スルメ的な楽しみ方が
    できます。

  • 16才で女子高生で、小説家で人妻…そんな主人公の日常を描くSFコメディ。読みやすく、ひたすら笑えました。あくまでも真面目な主人公の思い込みのはげしさには脱帽。…今レビューを書くのに本をパラパラやっていて気がついた。主人公のヒロイン、名前が最後まで出てこない!!読んでるときはまったく違和感なかったんだけど。すべて私の一人称、もしくは妻、先輩、などと呼ばれています。これってヒロインに感情移入させる新しいテクニックなのかしらん。まぁとりあえずひどく楽しく読めました。結構ディープなSFですが短編集なのであまり気にはならないです。

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著者プロフィール

成蹊大学経営学部教授。ペンシルバニア大学言語学専攻(PhD)。専門は社会言語学と英語教育。主な著書に『社会人のための英語の世界 ハンドブック』酒井志延・朝尾幸次郎・小林めぐみ(編)2017年、『World Adventures (DVDで学ぶ世界の文化と英語)』Berlin, Scott・小林めぐみ(共著)2011年、などがある。

「2022年 『学びの場での第二言語習得論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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